新しいセーター&教科イチ押し⑲銀行・ディーリングルーム
来年度の新入生から冬のセーターがこれまでの黄色から変更になります。
写真では色がうまく出ませんでしたが、濃紺のニュアンスのあるチャコールグレーで、夏のセーターより色が濃く、温かい素材を使っています。 |
イチ押しの続き、三菱東京UFJ銀行支店及び、ディーリングルームの見学をしました。引率の藤澤からのご紹介です。
街を歩いていると必ず金融機関である銀行を目にしますが、仕事内容は知っているようで、よくは知りません。
基本的な仕事は、預金業務・貸し出し業務・為替業務の3つ。つまり、お金を預かったり、貸したり、送ったりするところです。このような基本的知識は中学3年生の「公民」で学びますが、業務の具体的な内容を銀行員の方から直接学ぶために、高等部生25名が見学へ行き貴重な体験をしてきました。
はじめに品川駅前支店では、支店業務についてお話を伺いました。支店業務といっても、銀行の組織は大変複雑です。三菱東京UFJ銀行では、リテール部門、法人部門、国際部門、市場部門、事務・システム部門に分かれています。そのうち、支店とはリテール部門の国内営業店のことをさすのだそうです。支店にも様々な業務があり、お客様相談課の行員の方は、ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、日々お金に関する相談を受ける仕事をされていました。具体的には窓口での接客、電話での商品案内、ローカウンターで住宅や自動車ローンの相談を受けたりします。 このような接客だけではなく、海外との貿易などの取引の際に発行される英文の保証状を翻訳し、内容を確認する仕事など、これまで全く知らなかった仕事を細かく聴くことができました。特に支店業務では、毎日沢山の人と接するためコミュニケーション能力が重要なようです。
次に場所を東京支店に移して国内最大級のディーリングルームを見学し、女性ディーラーの方からお話を伺いました。ここは市場部門という部署で、金融市場の値動きに応じて、価格が変動する商品を取り扱います。例えば外国為替やコマーシャルペーパー(短期社債)をお客様や他の金融機関と取引しています。 ディーリングルームでは、1人の席に6つほどのモニターやディーリング機器が並んでいます。次々に入る情報を判断して、取引を行っていました。見学した当日は、ちょうど対ドル為替レートが大きく値動きしたため、ディーリングルームは慌ただしく、そのディーリングルームの様子がNHKのニュースでも放映されていました。世界中と取引をしているため、24時間ディーリングルームは稼働しています。NYと取引をしている担当の方は、相場が大きく動きそうなニュースなどが入ると、時差に合わせて、翌朝6時には出勤してくるそうです。 このようなお話を伺い、質疑応答では、生徒たちは「休みはありますか?」「残業は大変ですか?」等が続きました。目の前で大変慌ただしい姿をみて、不安になったようでしたが「しっかり休みもとれて、家庭と仕事を両立できています」という女性の言葉に安心した様子でした。銀行の仕事を幅広く知る貴重な見学でした。