2013/2/23 土曜日

コニカミノルタ特別講座

今日は、大学生のための品女版就活セミナー「白ばら就職情報交換会」をやっています。この様子はまた。

今日は表題に関連して思い出話を。

小学校4年生の冬休みのことです。宿題だった書き初めのお手本をなくしてしまいました。(T_T)

担任の先生はとてもとてもとっても厳しい方で、さらに私には特に特別に厳しくしてくださっていたので、お手本なしで宿題を忘れていったりしたら始業式に何が起こるか分かりません。(>_<)

気がつくとため息をついているような年末年始を過ごしていたある日、道でばったり会った同級生が、私の魂の抜けたような表情を見て、

「何かあった?」と聞くので、事情を話すと、一言。

「そんなのコピーすればいいじゃん」

「えっ、コピーって何?」

と、そこまで聞いたかどうか記憶にありませんが、当時コピーは一般的でなく、そんな方法は思いつきもしなかったのです。その同級生はすぐに自分のお手本を持って私をコピー機のある文房具屋さんに連れて行ってくれ、私は生まれて初めての「コピー体験」をしたのです。

それを使って書き初めをし、正直者の私はその事情を先生に話し、先生も「そこまでしたなら仕方ないわね」という感じで事なきを得ました。

最先端の情報を知っているのと知らないのとでは、大きな差が出ることを痛感した出来事でした。(なんて、そのときは思いませんでしたが)

生徒達の未来は、従来の技術革新×インターネットで変化の激しい時代になるでしょう。常に先を見て最先端の情報を伝え、様々な体験を提供していきたいと思っています。

今、私が気になっているのが「メーカーズ革命」。「デザイン思考の授業」でお世話になった慶応大学の坂井直樹先生のインタビューが参考になります。

前置きが長くなりましたが、特別講座の報告を担当の石渡からです。

「コニカミノルタ特別講座」

高校生の文理選択を間近にひかえた時期に、3、4年を対象に理科の特別講座が開催されました。
この特別講座は今年度が初めてで、プリンターやスキャナなどの複合機で有名なコニカミノルタ様のご協力のもと、「コピー機の原理」を理解し、体験する講座です。

今回、中心となって実験を行ってくださったのは、コニカミノルタの様々な部署の新入社員を中心とした方々です。若いからこそ生徒に非常に近い感覚で楽しい講義、実験をしてくださいました。
まずは、そもそものコピー機、カラー印刷の原理の話。簡単に言うとインクをつける場所、つけない場所の間で、静電気を用いて電気的な性質の差を発生させます。
そのようにして作った、版画の原盤のようなものでインクを紙につけるのです。 この流れを実際に生徒たちは体験しました。

機械を使って、板一面に均等に静電気を発生させるのですが、電極を色々さしながら、「あぁ、この辺が均一じゃない」などとやり方を工夫しながら作業を進めます。

 各班で担当の方にご教授いただき、試しコピーの後、「どうしたらよりはっきりコピーすることができるか」というのを班員で話し合い、考え、それを実践しました。このように、試行錯誤しながら実験成功を目指すのが理系の第一歩です。

最後には社員の方々(女性)がどのような経緯で現在の職に就いたのかを話していただきました。
今回の実験はまさに「理科」であったけれど、実際には高校、大学時代は理系でなかった方もいらっしゃり、そのような生徒たちはそのような話しを伺うことで、今後の進路選択において自分の可能性を広げることができたのではないでしょうか。