2012/12/7 金曜日

早稲田理工学術院(ものづくり特別講座)

カテゴリー: 授業・学習・進学,早稲田大学 — 漆 @ 17:07:46

今日は自宅学習日。明日からいよいよ期末テストです。私も夜は文科省で海外のカリキュラムのお勉強会。

生徒の将来を考えるとき、「世界をこころに」学校教育も考えていかないと日本の中だけで安心していられないとつくづく感じる今日この頃。それほど日本の教育は先進諸国のスタンダードとは違っているのです。

そして、こういう会議は当たり前のように英語。いつになくうつむきがちな私・・・。生徒の皆さん、英語はほんとうにやっていた方がいいです。私も学生の頃は国語の教員になるのに英語は関係ないと思っていましたが、どんな職種も「世界を視野に」の時代です。

さて、昨日が理科の先生の話だったので、理科シリーズ。

本校は早稲田大学と高大連携をしています。今日も、早稲田の学生さん達が見学に来ていました。

この日は理工学術院で実習をさせていただきました。担当の荒井からの報告です。

11月24日の放課後に3・4年生対象で、早稲田大学理工学術院にてものづくり特別講座を行いました。
今回は『工作機械を用いてホイッスルを作ろう』という講座でした。
理系に興味を持つ女性がえてきているためか、この講座も定員以上の応募がありました。

まず、講義室にて早稲田大学について説明していただきました。
現在大学4年生の女子学生2名に大学生活や研究生活、受験勉強のことなどのお話がありました。
 理系に進みたいという意思が高校生の頃から強かったということが印象的でした。

つづいて、スタッフの方よりホイッスル作りの概要の説明がありました。

ステンレスという合金を旋盤など工作機械を用いて加工していく段取りの説明でした。
旋盤やフライス盤といった工作機械は普段の授業では扱わないものですから、全員緊張した面持ちで説明に聞き入っていました。

いざ、体操着に着替えて工作実験室に移動です。
さまざまな工作機械が並んでいるのを見ると、町工場に来たような感覚になります。
ものづくりの最前線といったところでしょうか。
生徒もワクワクしている様子が見えました。

生徒2人に対して指導員が1名ついていただくことになり、懇切丁寧に機械の扱い方を習いました。

作成手順は、まず、ステンレスの棒を、旋盤機を使って、チェーンを取り付ける土台・滑り止め兼デザインとなる溝・中の空洞の順に削ります。
ただ単に削るだけでなく、デザイン性や機能性を考えながら各々で工夫をしていました。

次にフライス盤で笛の切り込みを作りました。
旋盤とはまた違った扱い方ですが、旋盤よりも簡単に扱っていたように思います。
最後チェーンを取り付ける穴を開け、洗浄して完成です。
だいたい1時間半程度の作業時間でした。

短い時間ではありましたが、ものづくりの一部を体験し、楽しかったという声ばかりでした。
こういった機会から真剣に理系を志望する方が増えるといいなと感じました。

*早稲田大学の就活セミナーで8日、ジャーナリストの白河桃子さんがお話しします。早稲女のみなさん、是非ご参加を。白河さんは少子化対策をご専門にしていらして、本校で女性の心と身体を考えるセミナーを開催したのも彼女のご紹介です。

サイン入りで御著書もいただきました。 『女子と就活―20代からの「就・妊・婚」講座 』です。図書室へ入れておきますので、見てみてください。