社会科特別講座 『日本一ビジネスで使える』お金の授業 つづき
社会科特別講座のつづきです。
なぜこの講座を取ったのかと聞かれて、「将来、建築の分野に進みたいので、事務所を開くときのために」という子もいました。なるほど、まさに、そのときはここで身につけたお金の知識が夢をかなえる手段になりますね。
以下、担当の藤澤からご紹介します。
経営コンサルティングの和仁先生をお迎えし、社会科の特別講座「高校生と学ぶ『日本一ビジネスで使える』お金の授業」の第3回目が10月14日に行われました。
今回の授業テーマは、「決算書の読み方~なぜ大人は決算書を読むのか?」。
スターバックスジャパン(株)の本物の決算書のコピーを片手に、生徒たちは、数字の読み解き方を学びました。まず、「こんなに分厚い決算書を読みたいと思う?」と質問された生徒は、「眠くなると思います」と、正直に答えていました。社会でも、主に会社の決算書を見るのは、経営者・銀行・株主・税理士・営業マンなどです。その会社の経営者だとしても読めない人も結構多いということでした。
決算書にあるたくさんの数字のうち、おおまかに「5つの数字」を拾い、その数字から会社の収支構造を表に書き出し、経営状態を考える実践しました。
収支構造は、売り上げ、変動費、粗利、固定費(人件費、その他)、利益に分類し、スターバックスの儲けは、売り上げのうちの7パーセントだということに辿りつきました。「その利益は果たして、多いのか?少ないのか?」
収支構造の項目の割合は業種によって異なり一概には言えません。決算書を読むときの基準としては、儲けだけに着目するのではなく、特に粗利のうち人件費の占める割合(労働分配率)が大切である、ということでした。
授業内容は専門的でしたが、普段生徒たちが消費者として利用しているお店を、決算書から経営状態を見るという新たな視点をもつ経験ができ、夢中になっていました。
生徒の感想の一部です。
・決算書の大まかな形がわかりました。
・スターバックスの収支構造が、難しかったですが、よく理解できました。
・決算書が、文化祭で自分たちが作った決算書と似ている部分があったので、その時に何を計算していたのかが分かって良かったです。