②4年生・早稲田大学連携授業(国際教養学部)
早稲田大学連携授業のつづきです。
この学部に在学中に国連でインターンシップをしていた卒業生がいました。
また、在学中にイタリアに留学し、そこの稲門会(早稲田の同窓会)で出会った先輩に頼み込んでインターンシップをした経験から、帰国後その企業に就職した人も。
現在スイス在住の人も。
「世界をこころに」進学する子は「自分の世界」を広げることにも積極的なのかもしれませんね。
*担当の伊藤からの報告です。
早稲田大学連携授業 浅利庸子先生(国際教養学部)
「エラー修正と言語発達」なにやら難しそうな題名ですが、先生はとっても優しそうな雰囲気。
生徒たちも和やかな様子で授業を聞いていました。「エラー修正」とは……。
たとえば、日本語を学んでいる外国の方が「昨日ディズニーランドに行くよ」と言った場合、日本語を教える側としてどう言うでしょうか。
「『行くよ』ではなくて、昨日のことだから『行った』が正しいですよ。」自分の間違いを気づかされることで語学が発達していく、これがこの授業の内容です。さて、自分の言葉の間違いを気づかされる方法には、どのような種類があるでしょうか。
教える側としてどのように指摘してあげたら、効率よく気づき、学び、言語を発達させることが可能なのでしょうか。
先生のご関心はその点にあるそうです。
指摘の仕方によって、被験者の言語がどのように発達していくのか……という長ーーーいデータ集めをしなくてはならないそうです。研究というのは時間がかかります。でも、つきつめると楽しい世界ですよね。
写真は「エラー修正レッスン」の模様です。
さまざまな「エラー文」をつくった生徒に対して、先生役の生徒が直していきます。「時制」「数え方」「助詞の使い方」など、いろいろな間違いが出てきました。
浅利先生は生徒たちのレッスンを見て、「Recast(直して強調する方法)」が出てこないことに驚かれていました
。西洋ではもっぱら「Recast」が一般的だそうです。
この間違いの気づき方は、赤ちゃんの覚え方と同じなんだそうです。
コミュニケーション重視の西洋の授業では、スピード重視。
ただ、生徒が間違いを訂正されたことに気づかない、自己修正につながりにくい、などのデメリットもあるそうです。
デメリットがあるものの、より良くこの方法で言語発達を促すにはどうすればよいのだろう、ということで浅利先生はご研究をされているそうです。授業を受けて、生徒たちは「国際教養学部」という学部にも興味を持ったようです。
多くの外国の方と知り合え、外国に行って学ぶ機会も多い学部ということで、留学をしてきた生徒たちは特に関心を持ったようでした。
これから高校三年生に向けて、自分がどのような世界で羽ばたきたいのか、時間をかけてじっくり考えてもらいたいものです。浅利先生、ありがとうございました!
*女性向けメディアで「和文化」についてWEB連載をしている卒業生の記事を紹介します。 「女の子が幸せになる授業」の中にあるフレーズが紹介されています。(こちら)
彼女は大学時代フランスに留学したことで、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見い出し、現在は日本文化の伝道師として執筆・講演・企画・プロデュースなど幅広く活躍しています。
今日は2年生がスピーチコンテストをしていました。修学旅行、留学、留学生からの刺激で世界に視野を広げると同時に、自国の文化に目覚める子もいます。