6年生、将来の夢に向け頑張っています
先日、階段で6年生から「あ、紫穂子先生、ちょうど相談があったんです」と呼び止められました。
何かと思えば、「先生、朝礼でいつも15分ぴったりでお話しなさいますよね、私、大学の入試でプレゼンがあるんですがそれがちょうど15分なんです。プレゼンの仕方って何かコツがあるんですか?」
ということで、プレゼン指導をすることになりました。
レジメを見ると「将来発展途上国の支援をする仕事をしたいので、その学部学科を志望している」という内容でしたが、自分の言葉になっていないような気がしたので、なぜ?なぜ?と聞いていきました。
すると、「私、自分にいいことがあっても、友達が横で苦しんでいると幸せな気持ちになれないんです」という言葉が戻ってきました。
そして、留学経験やボランティア体験を通してその気持ちが「発展途上国支援」に結びついていったことが分かりました。
学年の教員に聞くと、普段からみんなのために貢献しようという意識の高い子だそうで、話をしているうちに私も「こういう子こそこの学部学科にぴったり」という気持ちになってきました。
「専門的なことは社会科の先生に相談してね」と言いつつ、多くの受験者を面接する試験官に、いかに自分をアピールするかという視点で一緒に内容を整理し、「中身は充分あるから、大切なことは自分の思いを『伝えること』、内容は途中で忘れちゃっても飛ばしてもいいからとにかく、伝えることだけ考えて」と言って送り出しました。
この学年は「28プロジェクト」が芽を出し、社会と生徒をつなぐ様々な「初」の取り組みとともに歩んだ学年です。進路も担任との面談を繰り返し、自分の適正や将来の夢をじっくり考えた上で選択しているようです。
一人ひとりが将来の夢に向かって、その一つのマイルストーンである大学入試を乗り越えてくれるようにと毎日祈るような日々です。
6年生の皆さん、「プレゼンの子いたら私に回して」って学年の先生達に言っておいたから、遠慮なく相談してね。