白ばら祭ができました!
というタイトルにしてしまうくらい、一晩中ドキドキしながら風の音を聞いていました。
朝6時に指定された地域に警報が出ていると休校、規定通りとプリントを出したものの、生徒にとっては年に一度の文化祭、これで引退の学年もあり、土曜しかできない企画もあり・・・。もしかして少しでも望みがあれば半日でも実施する可能性を残せないか?
いや、それでは返って生徒も混乱するし、飲食企画の仕入れ先にも迷惑がかかるのでは?登校時の安全性は?遠い生徒は?交通機関の乱れは?上級生は良くても下級生は?連絡は徹底するのか?2日前に決めたばかりのことをもう変えるのか?
色々な意見もあり、さんざん悩んだあげく、昨日の変更(「警報だけ残っていて風雨がおさまっている場合は遅れて実施」の追加)になりました。その後、さらに台風の速度があがったので、時間も遅らせずの実施となりました。「生徒のためにいいと思ったらすぐ改める」スピードを大切にしてよかったと心から思いました。
生徒会室の前に生徒がこんな大きなてるてる坊主をつくっていました。「晴天 祈 絶対晴れる!」と書いてあります。
「今日、文化祭ができると連絡が来たとき、涙が出ました。」という生徒達。本当によかったです。
校内を回ってみると、間に合うかな?と思っていた一昨日の中1の教室も、美術部もりっぱな展示になっていました。
受付です。風で設置できなかったゲートやテントは今朝、取り付けました。
書道部です。この左の作品、楽しい気分になりますね。
化学部です。なかなか盛況。
ダンス部。雨で特設ステージが濡れてしまったので、急遽、反対側で踊りました。
今年は生徒の起業家プログラムにもPTAのバザーにも品女グッズがいろいろ。
起業家プログラムの飲食企画、売り切って、調理室でほっと一息。
明日に向けて作戦会議。白熱してました。
飲食企画は、天候に左右される要素が多くあります。今年は台風の影響もあり、逆に今日の暑さが味方した企画もあり・・・。
予想外のことが起きても、決断の責任は自分たちでとらなくてはなりません。
また、一人ひとりに温度差があったり、逆に全員の思いが強すぎで空回りしたり、チーム運営の難しさもあります。
起業家プログラムの集計作業中。
今日の失敗をそのままに終わらせるか、学びとして活かすか。そこがマイナスがプラスに転じるかどうかの分かれ目です。
投資家役の卒業生もあちらこちらで難しい顔をして話し合っています。
「ここはこうした方がと教えてあげたい」
「でも、それは後輩の学びにつながるか?」
「かわいそうだから失敗分は買ってあげたい」
「でも、実社会ではどうなのか?」
人に教えられたことより、自分で考えたことの方が身につきます。成功したことより失敗したことの方に多くの学びがあります。今、かわいそうと助けることが、成長のチャンスを取り上げて、将来もっとかわいそうなことになるかもしれません。
サポートするのは、安全性とマナー、その先は生徒達の力で。それが私たちの学校の大切にしていることです。
白ばら祭を通して生徒には未来に繋がる多くの体験をしてほしいです。