弓道部
クラブの様子、今日は弓道部から。このクラブは毎年、留学生に人気の部です。帰国後もOGとして遊びに来ることもあり、在校生の指導をしてくれたりしています。
以下、顧問の大井からの報告です。
本校に留学していたシーナさん・アンナさんが日本の大学への進学を希望しており、オープンキャンパスなどに参加するために再来日しました。弓道部の練習にも参加したいとのことで、夏休み前半の東品川弓道場での練習に数回参加しました。
ドイツからの留学生シーナさんは弓道1級を取得しただけのことはあり、久々の道場練習にもかかわらず、なかなか立派な射ができていました。ドイツではお父さんと一緒に練習用の巻き藁を作り、自宅でも練習に励んでいたそうです。次に審査を受ければ初段は確実にいただけるのでは、と思わせるほど上手で28メートル離れた36センチの的に的中させていました。
スウェーデンからの留学生のアンナさんもシーナさん以上に久々の道場練習でしたが、すぐに以前のこつを思い出したようで、的に当てていました。
アンナさんが来た日は、1年生の的前練習の日でした。1年生には上級生が個人指導をするのですが、アンナさんも1年生に手取り足取り親切に、弓のひき方を教えていました。
ふたりとも日本再留学のおりは、コーチとして後輩の指導をお願いしたいくらいです。アンナさんは居合道もやっていて、スウェーデンで居合い初段をいただいたとのこと、すっかり日本の武道に魅せられたようです。
二人とも8月の中旬にはそれぞれの母国へ帰ってしまいましたが、日本の友人たちやクラブの先輩後輩との再開や日本文化を満喫していました。
新入部員である1年生も、的の前で実際に矢を放つ練習にも慣れつつあります。初めての射で、「パンッ」という快音が響いたので、的中か?と思ったのですが、的中は的中でも隣の的でした。それでも初めての射で28メートルしっかり飛ばせたのは上出来です。何回か練習を重ねるうちに、的の近くまで届く子も増え、この先の成長が楽しみです。練習熱心な上級生も的中率が高まっています。この高確率が大会でも発揮できれば申し分ないのですが。
シーナさんやアンナさんが品川女子学院の弓道部で過ごした日々を忘れずにいて、また一緒に練習できたことは、部員たちや私たち顧問にとってもたいへんうれしいことであり、この夏の練習の忘れられない思い出になりました。