一年生の宿泊行事②
夜の講演会の講師は、崎野 隆一郎さん。北海道の湖上に氷上の教会やミュージアム等を作ったことで有名な方です。自然の中で暮らし、不可能と言われた様々なことにチャレンジしたエピソードを語ってくださいました。
「失敗を繰り返しているとだんだん利口になる」と、笑顔でお話しになるその失敗の壮絶さに生徒も目をまん丸にしていました。あきらめなければ道が拓ける、つらいことから逃げては成長がないということを感じてくれたのではないでしょうか。疲れて食後、おねむの時間帯にも関わらず、熱心に聞いていました。
ところで、お話の途中で、「魚を三枚におろせる人?」と聞かれて、2名いたのにはおどろきました。そのうちの一人に、「誰に教わったの?」と聞いたら、「おもしろそうだから自分でやっているうちにできるようになった」ですって。
朝ご飯です。最近はアレルギーも多いので、なるべく自分で選べるようにビュッフェにすることが多いです。
「ビュッフェでとったものは絶対残しちゃいけませんよ。マナーですよ。」と私が声をかけると、「はい、大丈夫で~す」といいながら、生徒達、どんどん盛っていきます。(本当に大丈夫?)
食事が終わってテーブルを見ると、重ねた皿の上に何かこんもり残っています。残したの?と、回ってみると、スイカの皮、オレンジの皮、見事に皮しか残っていませんでした。その後の食事を見るにつけ、この学年、食べっぷりがいいです。(三年前にもこんなことがあったような・・・)
これはどの学年でも感じることですが、食事の様子を見ていると、いろいろなことがわかります。
姿勢のいい子に何かやってる?と聞くと、「バレエです」。食べ方も片付けもきれいな子に聞くと「茶道部」。
栄養のバランスよくとってくる子、(毎朝、家でそうしているそうです。)ワッフル、パン、バナナ、と炭水化物系の子。(マラソン前のカーボローディング?)
肘をついて食べている子に注意すると。「はい」と素直に直すのですが、しばらくするとまたやっています。癖なのでしょうね。
これから授業で栄養学や礼法や作法を学んでいきますが、学校でできることには限界があります。
栄養のバランス、食事の作法などの習慣に関わることは、どうかご家庭で繰り返しお話しください。
私も子供の頃、両親が仕事で忙しく、食事を一緒にできないこともしばしばありましたので、いろいろなご事情はあると思いますが、お子様の将来のために。