2012/7/5 木曜日

3年生総合学習

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,行事 — 漆 @ 18:05:13

昨日のブログに関連して、今日は3年生の総合学習を紹介した担任ブログを紹介します。

本校は社会と生徒をつなぐ様々な試みをしていますが、それは、生徒だけでなく私たち教員にも大いに刺激になっています。

将来社会へ羽ばたいていく生徒たちとともにいる私たちも、常に視野を広げ、未来を見つめ、新しいことにチャレンジしていかなくてはと思っています。

今日の総合学習日は本当にいろんなお話を伺いました。

1時間目は普段総合学習でデザイン思考の授業を行っている大学生たちの先生である坂井直樹先生の授業です。

実は私もテスト初日の放課後にSFCに行って坂井先生の授業を受けてきました。
大学での坂井先生の授業は目から鱗のことばかり。本当にたくさんの刺激を受けてかえってきました。
それはここに書くと長ーくなるので、残念ながら割愛。
とりあえず、授業をマネージメントすることの大切さを改めて受け止めて帰ってきました。

そして、今日はその坂井先生が本校に来て授業をしてくださいました。
授業が始まるや否や、坂井先生は用意してあったソフトバレーボールを生徒に向かって投げ始めました!
「僕に投げ返して!」と言われたのですが、こんな授業を受けたことのない子供たち。
戸惑って、どうしていいか分からず、隣の人の顔を見合わせる。

子供たちは本当にいい意味でも悪い意味でもお行儀がいいです。
ちょっと普段と違うことされただけでオロオロしてました。
でも次第に坂井マジックによって、解放されていく子供たち。
戸惑いながらも坂井先生の授業についていきました。

坂井先生のお話は、ご自身の人生を振り返りながら「デザインとは何か」と問いかけるものでした。
その中に出てくる素材が一つ一つ美しくかっこいい。

例えばこの写真。
左は『東』という文字ですが、右はなんだか分かりますか?
答えは『西』なのですが...西とは書いてないですよね。 ではなんと書いてあるか。
よーく見ると『WEST』と書いてあります。 これを知った瞬間子供たちから歓声と拍手が起こりました。

デザインの基礎知識などない子供たちでも分かる、デザインの世界の格好よさが理解できてしまう。
「いいなー」ってだんだん引き込まれていく感じ。まさにマジック。

でもそれは坂井先生のデザインへの愛情でもあるように思いました。
他にもチョコレートが溶けている様子を模した電気スタンド、パソコンのキーボードの形をした椅子など、デザインとは一から作り上げることだけでなく、何かに転換したり、サイズを変えたり、用途を変えるだけで生まれてくる身近なものであるということを学びました。

私は個人的には大学でインテリアデザインやプロダクトデザインなどを少しかじった人間なので楽しんでいました。

坂井先生のゼミは本当に人気が高く、SFCに入れたからといって全員が受けられる訳ではありません。
それを、SFCにも入っていない、ゼミにも入っていない本校の生徒がお話を伺えるなんて、幸運な人たち。
大切にしてほしいと思います。

2時間目には校外学習で行く東京ディズニーランドから、オリエンタルランドの方に来ていただいてお話を伺いました。
東京ディズニーランド創立時のお話や、どのようにTDLが成り立っているのかというお話を伺いました。

東京ディズニーランドは世界的にも成功をしているディズニーランドだそうで、日本ではほとんどの人が好き、特に中高生には絶大な人気を誇っています。
それには日本人の持つ謙虚さや、茶道などの伝統芸能に通ずるものが、ディズニーの中にあるからなのではないかとおっしゃっていました。深いですね。
校外学習にて東京ディズニーランドに行くときにはただ遊ぶのではなく、いろんなことを学んできてほしいと思います。

3時間目にクラスに戻ってからは東京ディズニーランドで見てくるポイントなどを話し合ってもらいました。
お題は「ディズニーランドあるある(いるいる)」。東京ディズニーランドに行くとこんな人いるよね!とかあんなことするよね!ということを見つけて、そこに人間の心理を見てこよう。というものです。

例えば
「なんでみんな耳つけるの?」
「なんでみんなシンデレラ城の前で写真とるの?」
など、あるあるというものに気がつき、それを問うてみようということです。

子供たちからは
「なんでみんなポップコーン食べるの?」
「なんでディズニーランドの行列なら我慢するの?」
「なんで湖にお金投げるの?」
などなど。
さすが行き慣れているだけあって「確かに!」と感心するものばかりが出てきました。

当日は遊びたい誘惑に負けずにきちんと調査をしてくれることを願います。
あとは時間厳守ができますように...。