朝の挨拶
4月に校長に就任してから、毎朝、玄関で登校してくる生徒に挨拶をしているのですが、私より一時間も早く玄関の外側に立って挨拶をしてくれている教員がいます。
暑い日も雨の日もずっと立っているので、道行く人とも少しずつ顔見知りになり、時々何やら話しかけられています。
おじいさんから、生徒の作っている道路脇の花壇の感想を伝えられたり、小学生に「忘れ物しちゃったんですけど、どうしよう?」などと相談されたりすることも。
ある時、いつも親子連れで通る5歳くらいの男の子が一人で通り過ぎた後、少し遅れてお父さんが追いかけて行き、子供の手をひきながら戻って来ました。
何かと思ったら、子供が挨拶をしなかったように見えたのでやり直しをさせたとのことでした。
挨拶は心の中から出てくるものとは言うものの、こうして小さい頃から親が教えてあげれば、周りの人と和やかにコミュニケーションできる人に育つんだろうなぁと思いました。
数日前、今度は小学生の女の子に話しかけられています。
「今日は定期試験だから立つのやめようかなぁと思ったんだけど、やめないでよかった~」と言いながら戻ってきました。
その子に「私、こんど引っ越すんです。そしたらもうこの前を通れなくなるから。これまで毎日ありがとうございました。」と言われたそうです。
(写真:試験初日の登校風景。今日は高等部はテスト最終日、中等部は総合学習の日でした)