iPhoneアプリ特別講座
あっという間に桜が満開ですね。これは校内の桜です。
月曜は入学式です。週末に大風が吹きませんように。
文化祭のクラス発表で作成したiPhoneアプリが「アプリ甲子園」で準優勝し、実際にApp Storeに出されたましたが、より多くの生徒が体験できるようにと、アプリ作成の特別講座が行われました。
保護者の皆さまにご協力いただき、生徒は楽しんでいたようです。
情報科の酒井よりご報告します。
入試休みが終わった2月の上旬、iPhoneアプリを作る特別講座を開きました。
これは、今年度の7月に文化祭の中等部クラス発表の場でiPhoneのアプリを作り、その際にお手伝いしていただいたピスチャー㈱さんとのご縁で始まった企画です。iPhoneというデジタルディバイスのソフトウェアであるアプリを作ることでデジタルに慣れ親しんでもらおうということと、その企画発想力を鍛えようというのが狙いでしたが、さらにもう一つの目的として、保護者の方たちを取り込んだ講座を行いたいと考えました。
対象であった2学年の保護者の方の中にはデジタル関係やデザイン関係の企業にお勤めの方が多くいらっしゃったということもあり、せっかくなので本物の社会人の方々に子供たちが接するということと、保護者の方々が学校教育に携わるということを一緒にやり遂げてしまおうと思ったところから発足しました。応募者は25名。
第1、2回目はまずアプリの基本である時計アプリを作りました。
設定は『品女生が使う時計』。子供たちはまずは企画立案から入ります。
現状の学校生活を振り返り、どんな時計があったら喜ばれるか、どんな時計があったら役に立つかを考えました。
アプリを作るときに大切なのは、その使う人達のライフストーリーを想像すること。
作って終わりじゃなく、それを使った後のイメージをすること。子供たちからは昼休みに向けてカウントダウンする時計や、学校からの景色を時間ごとに写真を撮り背景にした時計、先生たちに数字の人文字を作ってもらった時計…などなど、いろんなアイディアが出てきました。
立案した後は、実際にプログラミングに組み入れる作業。
パソコンはちょっと苦手だという子供たちから、得意な子まで様々でしたが、簡単なプログラミングを行い、なんとか無事に時計アプリを作り上げることができました。
第3、4回目は基本のアプリ作りを踏まえて実際にアップストアに出せそうなアプリの企画を考えることを目的に行われました。
設定は『受験生のためのアプリ』。まずは現状分析。今回は試験的にTwitterを使って意見を出すということを行ってみました。
子供たちからはスケジュール管理が大変、帰りが遅い、参考書が重い、受験までの残り日数が数字になって出てこない、一人で勉強していて不安…などの現状分析が上がってきました。さすがに受験経験者です。いろんな視点から意見が出てきます。
そのあとは実際にどんなアプリに落とし込むかを班で検討。
そうして出来上がった案を次の週の授業の際にプレゼンしました。
この間1週間でしたが、スライド作りからセリフ作りを含めて、完璧にやってこなしており、さすが品女生、中学2年生にしてプレゼンの作法を知っており、それには保護者の方々も驚いておりました。様々な案が出ており、それぞれにアプリのよさやプレゼンのよさがありました。
たとえば、受験生が疲れた時に使うツボアプリ。これは現状の悩みを選んでいくと、それに的確なツボを教えてくれるアプリだそうです。
さらに、勉強時間を打ち込んでいくと自分のキャラクターが成長していき、制服のアイテムをゲットできるという勉強の動機づけを狙ったアプリ、スケジュール管理をしながらTwitterを連動して受験生同士つながるアプリなどなど、さまざまなアイディアが生まれました。
やはりここでも受験生のライフスタイルを創造し、その先をデザインするという視点を養うきっかけとなっているようでした。保護者の方々にも参加していただき、さまざまなご意見をいただき、子供たちも多くの刺激を得たと思います。