2011/10/28 金曜日

早稲田大学連携授業・社会学総合学院

カテゴリー: 早稲田大学 — 漆 @ 15:39:12

今日は自宅学習日です。

早稲田大学連携授業のつづき。担当の飯塚から報告です。

早稲田大学 社会学総合学院 助教授 大賀祐樹 先生

「正義」とは何か(justice「公正」について)

アメリカの社会現象のウォールストリートのデモとティーパーティーの考えが分かる。

ハーバード大学のジョン・ロールズの考え
功利主義(最大多数の最大幸福)

のび太とビルゲイツの例
5兆円の大資産家のビルゲイツ、努力をしないのび太。
大資産家だがビルゲイツはその資産と同様の価値があることをしたのか。
のび太はあやとりが得意。それを評価する社会ではない。もし、それを評価する社会だったらどうなったか。配分に格差が生ずるのであれば、誰でも努力すれば認められるという範囲内であれば、むしろ格差はあった方がよい。それも緩やかな格差がよい。というロールズの考え。

ハーバード大学のロバート・ノージックの考えは、リバタニアリズム(自由至上主義)。自由競争に介入すべきではない。つまり、財産はすべて自分のものである。再配分は不正義に相当する。

さあどちらがよいのでしょうか。
ウォールストリートのデモ占拠は「功利主義」の立場から、ティーパーティーはリバタニアリズムの立場から起きた社会現象だといえそうだ。

生徒たちは、マイケル・サンデル教授のNHK「白熱授業」で「正義」の番組を見たことがあり、本校の国語の授業でもビデオで千葉大学の「白熱授業」を見ているので、関心が高く熱心にメモを取り授業を聞いていた。