2008/2/23 土曜日

特別講座「低温の不思議」

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 11:24:44

3日目は「低温の不思議」というテーマで行いました。
以下、担当の荒井からの報告です。

642.jpg物質を低温にすると、構造が変化したりして普段見せないような振る舞いをすることがあり、物性物理学として研究されています。超伝導体も研究対象の1つとなっています。

まず超伝導体の特徴であるペロブスカイト構造(中学生には難しいですが…)を折り紙で作りました。構造を絵で見るだけでは、なかなか理解しにくいものなので、実際に作ることは意味があります。

そのあと実際に超伝導体を用いて、浮き磁石を見ました。さらに、バラやマシュマロ、班によってはトマトや消しゴムを液体窒素につけてどうなるかを観察しました。
中学1年次に液体窒素の実験は行っていますが、改めて驚いていました。

生徒の感想を一部紹介します。

◆ペロブスカイト構造の模型は形がすごくきれいで感動しました。正八面体はバランスが取れた美しい立体だと思いました。

◆浮き磁石も逆さまにしてもそのままの状態が保たれているのが、マジックのようでおもしろかったです。

◆元素の中に超伝導になるものが多くて驚きました。室温超伝導も近いうちに発見されることが楽しみです。

(写真:バラを液体窒素につけて、花をバラバラにしているところです。)
↑荒井先生、これしゃれのつもりじゃないですよね?