教科イチオシ見学会 -27-日本銀行本店・貨幣博物館
社会科の大井より報告です。
日本銀行本店・貨幣博物館
今年築125年を迎える、日本銀行本店に1年から3年までの37名の生徒と共に見学に行って参りました。この建物は国指定の重要文化財で、東京駅とおなじ設計者の作品との説明に、皆うなずいていました。
最初に日本銀行の役割を、ビデオで学習しました。3年生は社会の授業で学習した内容ばかりなので、うなずきながら見ている子もいました。日本銀行といえば、「紙幣を発行している」ところということで、おみやげに裁断されたお札をいただきました。3枚分入っているとのことで、「家に帰ったら組み合わせて、銀行窓口でお金に交換してもらう。」などと冗談を言っている子もいました。(お札が燃えたり破れたりしても、一定面積が残っていれば新券と交換できる事を学んだ子も多かったようです。)学習ビデオを見終えた後は、エレベーターに乗って地下の大金庫へ。厚さ90センチ重さ25トンの分厚い扉を通って、中へ入ります。つい最近まで100年以上使われていた金庫ですが、扉にはさび一つありません。しかし金庫内部の壁にある、関東大震災の消化時の水がしみこんでできた白いしみあとなど、歴史を感じます。お札の束や金塊のイミテーションを用いての説明に、生徒たちは驚きながら聞き入っていました。
説明の合間に、案内の方から生徒へ質問がありました。生徒もきちんとした対応が出来ていたので、案内の方から「しっかりした生徒さん」とのお褒めの言葉を頂戴しました。
案内の方にお礼のご挨拶をして、隣接する貨幣博物館へ移動し、30分ほど自由見学をしました。富本銭・和同開珎といった古代の貨幣の特別展が開かれており、歴史でこれらのちしきを学んでいるので、友だちと習った知識を確認しながら見学している生徒もおりました。生徒に人気があったのは、偽札防止のしくみのコーナーで、その工夫や技術の高さに驚いていました。
3年生は授業で学んだことを実際に確認できて、よい勉強になったようです。1・2年生も中3で公民の勉強をするとき、今日の見学がきっと役立つことでしょう。