6年間は心身の成長期
「生徒のことで・・・」と電話があるとドキッとします。外部の方からかかってくるのはお叱りの場合が多く、本校の場合は「他の学校の子もいたけれど、とりあえずお宅の制服だけ分かったから」ということもしばしば。
でも、みなさんが見ていてくださるということはありがたいことです。(品川ファミリーの皆さん、マナーの悪い子を見かけたらその場でビシッと叱ってくださいね。)
ある日、「お宅の制服の生徒さんが、電車の中で・・・」と電話があり、教員が思わず「すみません」と言おうとしたら、
「臨月の時、電車の中でやっとの思いで立っていると、少し離れた座席から学生さんがやってきて、自分の席まで連れて行って譲ってくれた。その後すぐ出産し、お礼も言えなかったけれど、制服でどこの学校か分かった。生まれた子供は女の子で、いつかあの生徒さんのように優しく勇気のある子に育ってくれたらと思っている。」
この話を朝礼でしたところ、高等部に該当者らしき子がいることがわかったのですが、この子がまた元気過ぎ系、なのにこういう優しい面もあるんだなぁとしみじみ・・・。
(けさ見たらいつもよりスカートが長くなっていて、上級生の自覚が出てきたのかしら・・・)
中高の6年間は正に心身の成長期。一人の生徒の印象ががらっと変わることもあります。入学時には天使のようだった子が反抗期になると、「親の言うことを聞かないんで先生から言ってください」ということも。
身体の成長は右肩上がりですが、心の成長はでこぼこの線を描きます。この子のように一人の生徒が場面によって違った表情を見せることもあります。
悪いことも、一度のことで「この子はこういう子」とレッテルを貼ることなく、長い目で生徒一人ひとりの成長を見守っていきたいです。(生徒の皆さん、といっても限度があるからね!)
(写真:職員室前です。通常の学校生活に戻りました。今日から個人面談です。)
*3月3日にヤクルトホールで教育をテーマにした講演会に参加します。
http://www.kankidirect.com/20080303/