教科イチオシ見学会①森美術館
みなさま、あけましておめでとうございます。さわやかな新年をお迎えのことと存じます。私は年末に高松に行ってきました。香川出身の教員から聞いたおいしいうどん屋さんに行った帰り、ことでん(ローカル線)の待合室で、夫に「そういえばこっちの方でアナウンサーやってる卒業生がいて、この間うどん特集やってた」と話し、ふと目の前のポスターに目をやると、なんと、本人ではないですか!
私ってどこへ行っても品女包囲網の中にいるような・・・。卒業生の活躍を目にでき、うれしい偶然でした。 (そういえば、4月から広島でアナウンサーになると行ってた子も・・・)
さて、年末に行った「教科イチオシ見学会」(机上の勉強では得られない体験のできるものとして各教科が推薦する施設や講演会の中から生徒が好きなものを選び見学するという総合学習行事)の様子をシリーズでご紹介していきます。今年は中等部だけでなく、4、5年生も参加、校内開催の講演会なども行い、規模が拡大されました。
まずは、国語科の「森美術館」から。2~3年生が参加しました。以下、引率の塩崎の報告です。
展覧会「六本木クロッシング2007:未来への脈動」を7~8人のグループで回りました。
専任のスタッフの方がツアーをしてくださる中で作品と対話し、考えたことを帰宅後言葉でまとめるという課題です。美術館に行くと皆緊張してしまうのではないか、興味を持ってくれるだろうか、といった心配も杞憂に終わり、スタッフの方の語りかけで、皆生き生きと発言していました。
スタッフの方「この作品、何でできていると思う?」
生徒「砂糖」「メレンゲ」
スタッフの方「・・・食べ物からちょっと離れてみようか。高級な家に使われています」
生徒「ああ、大理石!」
スタッフの方「そう。これは『White Summer?お耳のチャ・チャ・チャ』というちょっと気になるタイトルがついています。これなんだかわかる?」
生徒「うわぁ、耳がびっしり!気持ち悪い~」
スタッフの方「何で耳だけいっぱいあるんでしょう?」
生徒「わーもう聞きたくないー、っていう気持ちかなぁ」スタッフの方「これ、一見普通の新聞がたくさん飾ってあるように見えるんだけど、よく見て。全部鉛筆で描いているの」
生徒「すごーい!」「あ、でもちょっとさぼった感じのところもありますね」スタッフの方「これ(ビー玉を手で打ち返すピンポン)を作者はオリンピック競技にしようと思っているそうです」
生徒「ムリです~!」つまらない顔をしている生徒は1人もいなく、皆「楽しかった!」と言って帰っていきました。
感想文・意見文・小論文を書くとき、物事を切り取る目を持っているかということが大切だと思いますが、今回はスタッフの方の語りかけでいろいろなポイントで感動することができ、ものの見方を学べたと思います。
生徒の感想です。
○想像していたのよりもはるかに不思議な空間でとても楽しかったです。
1つの作品からいろんなことが想像されたり、友だちと意見が違っていたりして、いろんな見方や考え方があることを改めて感じました。