生徒は学校の鏡
「生徒は学校の鏡ってことがやっと分かりました。」
ある時、6年生が話しかけてきました。こんな話でした。
予備校で友人とPCで模試結果を見ているうちに大声になってしまい、注意された。はっと気づいてすみませんとあやまったが、その人が去り際に「品女は・・・」というのが聞こえた。
思わずカッとして「私は確かに悪かったけれど、それは学校とは関係ない。個人のことで学校のことを悪く言うのはやめてほしい」と言ってしまった。
でも、あとで冷静になって考えてみると、自分のその言動がさらに相手の心象を悪くさせたかもと反省している。
数日後、またその子が来て「先生、このあいだの方に謝ってきました。『私、学校が大好きなので学校が悪く言われるのが耐えられなくて思わず失礼なことを言ってしまいました。』って。生徒一人のやったことが品女はって学校全体の印象になってしまうんですね。」
中学時代から元気すぎ(?)て何かと叱られることもあった子の言葉だったので、心に残りました。
生徒には、この学校で過ごす6年間、一歩一歩成長し、自分の立っている場所から回りが見える人に育ってほしいと願っています。
私たちの学校は82年間、その時々の生徒から生徒へとバトンタッチされ続いてきました。卒業生は二万人にのぼります。
生徒は一人ひとり個性ある存在です。そして同時に品川女子学院の一員でもあります。知らずに先輩達の築いたものから恩恵を受け、知らずに自分も品川ファミリー全体に影響を与えているのです。これは学校を社会に置き換えても同じことでしょう。
在校生には、自分たちが卒業生みんなの母校の「鏡」であることを知っていてほしいと思います。
と、これを途中まで書き、外出して戻ってくると、玄関前の道で広がって遊んでいる中1がぁ~。
(在学中、6年間と言わず、なるべく早く気づいてよ)
*卒業写真の撮影(せっかく、成長したなぁ・・・と思ったらもう卒業間近。この子達がいなくなるとさびしくなります)