①大学出張授業(東京農業大学・農学部)
今日は一学期の終業式、国際コミュニケーションに必要な準備について話しました。
昨日ご紹介したヨーロッパに留学中の卒業生は同級生3人も近くにいるので交流していると言っていました。昨日はトルコに留学中の卒業生も来ていました。確実の卒業生の活躍の場は世界に広がっています。
いよいよ明日から夏休みです。とはいえ、
今日も、文化祭の準備で、対がん協会の方や着物の津田先生にインタビューをお願いしたクラスがありました。(私も朝、世界の教育に関して調べているクラスのインタビューを受けていました)
クッキング部は四季倶楽部とのコラボが大詰め、調理室でシェフの指導をいただきました。インターアクトクラブは東北支援、ツールド・東北の件で、ヤフーの方と打ち合わせをしました。
6年生は受験勉強も山場、暑い夏になりそうですが、
今週行われた大学出張授業の様子です。担当の塩崎からの報告です。
東京農業大学農学部農学科(インセクトテクノロジー)教授 長島孝行先生
長島先生は様々なメディアでもご活躍なさっており、以前は予備校で講師をされていたそうです。
生徒たちが引きこまれる興味深い授業をしてくださいました。今回のお話のテーマは「1人学際」でした。
まず先生が生徒たちに「農業」のイメージをお聞きになると、生徒からは「米」「果物」「品種改良」などといった答えが出てきましたが、実際はもっと幅広いのだ、と教えてくださいました。
ブラジルではタクシーは全てバイオエタノール(とうもろこしでできた燃料)で走っているそうです。長島先生は生物学がご専門ですが、昆虫を眺めているだけではなく、蚕ならダイエットに活用したり、アレルギーのないシルクの服で東京コレクションに参加したり、蚊なら唾液を脳梗塞の新薬に活用したり(『蚊が脳梗塞を治す!昆虫能力の驚異』)、津波被害にあった仙台に桑を植えて桑パウダー(血糖値の上がらない唯一の植物だそうです)でスイーツを作ったりと、ご活躍の分野は多方面に渡ります。
全ての人が1つの分野だけに閉じ籠っていてはならず、ソーシャルデザイン、ソーシャルビジネスを目指す時代なのだということでした。
企業コラボや起業体験を経験している4・5年生には理解しやすいお話だったのではないでしょうか。5年生が先日神川町の校外授業で学んだ六次産業のお話も出てきました。
そして、「学ぶ」とは何か、その答えは自分で見つけてください、というメッセージをくださいました。
長島先生は生物学を通し、日本をもっと生きやすい国へ、そしてホモサピエンスを生き残らせる、ということを目標に掲げていらっしゃるとのことです。
大学で何の学科に行くかは入り口にすぎないのだということでした。
また「今でしょ!」が流行っていますが、今やってはならないこともあることを知らなくてはならない、やりたいことがあるならパワーを蓄えてから、という示唆に富んだお話もしてくださいました。 大変興味深いお話ばかりでしたので、今回参加しなかった生徒もぜひHPや著書を見てみてください。
■長島孝行先生の研究室のHP
■TBS RADIO「積水化学の自然に学ぶものづくり」(全4回)が番組HPで見られます。(こちら)
■7月20日(土)23:00~23:30 BSジャパン「ファッション通信」で長島先生が紹介されます。(こちら)