2011/4/4 月曜日

31教科イチオシ見学会【日本銀行本店】

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 15:48:10

 今日は昨年度ご紹介できなかったものの中から、イチオシ見学会をいくつか連続して掲載しました。

担当大井・村田からの報告です。

日本の金融の中枢、日本銀行の本店に中1と中2の生徒が見学にいきました。

日本橋のビル街の中にぽっかりと出現する日本銀行は、その重厚な佇まいが印象的です。国の重要文化財に指定されている建物に圧倒され、その造りを堪能しながら、見学が始まりました。まずは金属探知ゲートをくぐって、中にお邪魔します。

(さすがに警備も厳重で、もちろん写真・ビデオの撮影は禁止です)
初めにビデオで、日本銀行の役割や経済について、基本事項を学びました。このビデオはとても分かりやすく作られていて、まだ公民を学習していない中1・中2の生徒たちにもかなり理解しやすかったのではないかと思います。

日本銀行の役割は3つ。
 ・金融システムの安定(銀行の銀行)
 ・お札の発行(発券銀行)
 ・物価の安定(金融政策、公開市場調査)
この銀行がうまく働いていることが、私たちの生活にとっていかに大事なのかということです。
そして、いよいよ、その中枢へ。
生徒たちは移動の際のエレベーターに大はしゃぎでした。かつては総裁室につながっていたエレベーターはとても豪華なつくりで、映画にでも出てきそうな感じだったのです(「ハリーポッターみたい」だそうです)。そこを下りた先の、日銀の歴史を語る展示室も、天井も高く、部屋のひとつひとつが当時の日本の成長ぶりを示すような荘厳な造りになっています。
そのような場所で、案内の方が教えてくださる日銀の始まり、その歴史、そして歴代総裁のそうそうたる顔ぶれに、生徒たちは終始うなずきながら、一生懸命に聞き入っていました。(4代総裁の岩崎彌之助や7代総裁高橋是清など、聞き覚えのある名前や、知っている知識とリンクさせることのできる話題、また16代総裁渋澤敬三の肖像画にまつわるエピソードなど、興味深いものが多かったです)
歴史や重みを知った上で、本日のメイン、地下の金庫室へ入りました。
その扉の大きさと重さに驚愕し(厚さは90センチ、扉だけで15トンあるそうです)、内部の広さに目を見張り、お金の保管方法や、昔からなされていた耐震構造、侵入者への対策など、興味深い話が目白押しでした。
興奮冷めやらぬ中、最初の集合場所に戻ってきた彼女たちは、口々に、「すごかったね」「面白かったー」と、一頻り話題に花を咲かせていました。 

本店を出る前に、入口の階段で集合写真を一枚。

その後、隣接している貨幣博物館を見学して、解散になりました。
(1億円を持ってみよう!というコーナーを体験した人、何人ぐらいいたのでしょうか?お札の特殊な印刷技術を細かく見ることもできて、面白かったです)
今日の体験は、多かれ少なかれ生徒たちの知的好奇心をくすぐったのではないかと思います。

« 前ページへ次ページへ »