早稲田大学連携授業 理工学
今日は秋らしいいい天気ですね。
生徒は定期テスト初日。いつもより、緊張した面持ちで登校してきました。
このところ、マスクをしている子が多くて、心配していましたが、保健室で受験する子もおらず、順調なスタートを切れているようです。
午後からは卒業生イベント ホワイトローズデーがありました。詳しくはまたご紹介します。
さて、早稲田大学連携授業の続きです。
担当の田中からご紹介します。
1年前の文理選択で理系を選んだものの・・・大学に入ってからのイメージがわかない・・・
こんなふうに感じている人は決して少なくない。
大学に入り、大学院に進んで研究の道に進んだ場合どんな生活が待っているのだろう?そして、その生活を迎えるにあたり、“今”どんなことをしておくべきなのか?
今回の講義はこういった素朴な疑問に対する一つの答えを投げかけたものとなったような気がした。
『28歳女性数学者が高校を出てから博士になるまで』
講義タイトルはなにやらサクセスストーリーを連想させるもので、生徒の中にはひょっとすると自分には関係のない話かもしれないと思いつつ教室に集まってきた人もいたかもしれない。
ところが実際に講義を聴いていると参考になる話がちりばめられていて、数学科特有の話はもちろん、それだけでなく他分野の理系の研究者の実態等、研究室に所属してからの大学生が実際にどんな時間を過ごしているのかということが具体的にイメージでき、真剣な眼差しで内容に聞き入る生徒の様子が印象的だった。
“研究をするには、他の研究者の成果を知る必要があることは当たり前なのだが、論文のほとんどが英語で書かれていること、つまり、自分の研究成果を論文にする場合も英語で書かなければ読んでもらえない”ということを実際にその現場にいる人から伝えられたことで、英語の重要性が“実感”として伝わったようである。
“研究生活とはいっても高校生の時と比べて自分の自由になる時間があり、その時間をどう使うのかということは意外に重要だ”という、内容そのものはいろんな機会に聞いたことがあるようなものでも実際に自分の数年先の人生を歩んでいる人から聞くと伝わり方が違ったようだった。
また、“一口に理系といっても分野によって生活のリズムが様々だ”ということもこれから学部を選ぶ立場としては参考になったようだった。
今回の講義のおかげで、只単に興味・関心だけで学部を選ぶのではなく、その結果どういう生活が待っているのかということも念頭において考えるというきっかけを得たようである。あと2ヶ月で次年度の科目を選択することになるが、“考慮すべき”ことのひとつを得たことの意味は大きいに違いない。