2014/11/4 火曜日

子育てにも四季がある

カテゴリー: 保護者,受験生,校長のオススメ — 漆 @ 17:59:46

今朝は雲一つない秋晴れでした。校門前に1年生が植えた花も元気いっぱいに咲いています。花を育てていると、春と秋はいろいろな花がつぎつぎと開き、手をかけなくてもすくすくと育つ季節だなぁと実感します。

多くの生徒に接し、卒業生を出していると、子育てにも四季があると感じます。天使のような春、反抗期の夏、努力の実らない冬もあり、そして、収穫の秋がある。長い目で成長を見守ることの大切さを感じます。

昨日も本校が公開模試の会場になっていたので、保護者のみなさまに向けてお話をしました。通常の説明会とは少し変えて、受験期のおやごさんのヒントになるような話をしています。天気のよい連休に、模試のため朝から会場につめていらっしゃる保護者の皆さん、子供は成績もやる気もアップダウンするものなので、心穏やかにお子さんと向き合うのは本当に大変だと思います。

土曜に一年生のおやごさん向けにおこなった「子育てコミュニケーションセミナー」に、数年前参加し、今はアシスタントとしてサポートしてくださっている保護者の方がこんな体験談を語っています。許可を得てシェアします。

【「勉強したくない子」を「勉強する子」に変える方法】
私のNLPとの出会いは、保護者向けに催された子どものやる気スイッチを入れるNLPセミナー」がきっかけでした。
「子どものやる気スイッチを入れる」という言葉が、私の心をつかんで放しませんでした。
私は娘のことを「勉強のやる気スイッチの入らない子」だと思っていました。
娘は、幼いころから自分の意思を強く貫く子で、自分がしたくないことは絶対にやりません。
そんな「勉強したくない子」にどうやって勉強させるか。
それが、長年かかえていた私の悩みでした。
当時の接し方は、まずご機嫌をとって勉強させようと試みるが通じない。「勉強しなさい」と言っても通じない。
そして最後は「勉強しなかったら成績が落ちるよ」と怒り、娘の反撃が始まり、不毛な戦いになるという最悪のパターンを繰り返していました。

当時の私には、勉強したくない子に勉強させる手段がこれしかなかったのです。
NLPを学び、これまで私のとっていたコミュニケーションの意味が禁止、命令、脅しであることを知りました。
また娘の出来ていないことばかりを見て、自分の尺度で「勉強したくない子」と決めつけていたことに気づきました。
娘が実は「自分の意思で自分のすることを決められる子。やり通す強さを持っている子」であることに気付いたのです。

NLPを学ぶうちに、自分が正しいと思っている事を娘にやらせるのではなく、娘に質問し、話を良く聴くようになりました。
娘が本来持っているリソース、長所を見ることができるようになりました。
娘のことを、「自分のすることを決められる子」「意志が強く貫ける子」として見ると、たとえテストの前に勉強しないでテレビの前にいても、以前のようにイライラを感じなくなり、穏やかに見守ることができたのです。

家では勉強しないから、という理由で塾に入れていましたが、半年後には娘から「わからないことは学校の先生に質問に行けるし、自分で勉強できるから辞めたい」と言い出しました。
すると、本当に自分で勉強するようになり、学校の成績も上がっていきました。
NLPを学んでからは一度も「勉強しなさい」と言ったことがありません。

それから4年。娘は高校2年生です。
ニュージーランドに短期留学をしたり、文化祭では軽音楽部のバンド演奏や実行委員をしたりと思いきり高校生活を楽しみながら、将来の夢に向かって勉強もしています。
「社会に貢献できる女性になりたい」と、目標に向かって努力する娘を誇りに思っています。
娘が将来の夢を語るときには、その夢をふくらませるコミュニケーションを。
落ち込んでいるときには受け止め、そしてまた前を向けるようにサポートするコミュニケーションを。
NLPを学んだことで、ただ見守るだけでなく力づけるコミュニケーションができるようになったことを大変うれしく思っています。
NLPによってこんなに大きな違いを娘にも自分にも創りだせたことに驚いています。

*こうしたお話が耳に入るので、在校生のおやごさんが参加しやすいように、費用も場所も配慮していただき、校内で3回のセミナーを実施します。一回の参加でも先輩保護者のアシスタントがフォローしてくださるので大丈夫です。この方のように2年生以上の学年で参加なさる方もいます。お申し込みはNLP研究所へ。

なお、私が長年このカウンセリング手法を学び、子育てに使えるものを厳選してまとめたのが『女の子の未来が輝く子育て』です。図書室にもありますので、子育てに迷われたら手にとって見てください。

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