2007/11/12 月曜日

森永製菓コラボ授業

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 12:00:00

551.jpg中3総合学習の企業コラボ授業では、森永製菓株式会社に御協力いただいています。(内容が濃いので長くなります。)

第一回の日には森永会長、この縁をつないでくださったセブン-イレブン・ジャパンの伊藤常務にもお話しいただきました。

森永会長からは、108年前の創業の志から子供達に必要な食育の知識まで様々なお話しをしていただきました。

生徒からは「人をまとめる上で大切なことは?」などの質問が出て、缶コーヒージャガー誕生のエピソードを元にお答えをいただきました。生徒からは以下のような感想がよせられました。

◆一番印象に残ったのは「人をまとめるには自分自身が使命感を持っていなければだめ」ということ。グループ活動などで、まとまらなくていやだなと思っていたが、それは私にやる気、使命感がなかったからだと気づいた。

◆和菓子の時代に未来を担う子供のためにと洋菓子を普及させたというのは画期的だと思った。

◆ジャガー誕生の話で、力を合わせて頑張ることが大切なのは中学でも社会に出てからでも同じだなと思った。

◆人をまとめるために必要なことは?と聞かれ、「まず自分が本気になる」とおっしゃった時、大勢の人を動かせる人の違いはここにあると思った。人が動かないのを人のせいにするのではなく、まず自分自身のことと考える人は少ないと思う。

◆自分が上の立場にたってもおごらず力を尽くすことは何よりも難しく大切だと思った。

◆どんなときでも一番に考えているのは消費者への安心・安全、その上にお菓子と感動を提供するという言葉が心に染みた。

伊藤常務からは、「仕事をしていく上で大切なこと」として、縁を大切にすることや、感謝の気持ちを持つことについてエピソードを交えて分かりやすくお話しいただきました。

生徒からは、「仕事をしていて今まで一番うれしかったことは?」等の質問が出て、新潟の地震の時の体験をお話しいただきました。以下が生徒の感想の一部です。

◆商品を作る上でも、人との出会い、御縁が大切、商品の構想を練るだけでなく人間関係も必要と知った。生まれた縁のメンテナンスの大切さに気づいた。

◆私たちは普段毎日友達と会うことができるが、社会人になると、一期一会ということがあり、人との御縁はとても大切なのだと知った。何気なく過ごしている毎日をもっと大切に過ごしてみようという気持になった。

◆地震の時、自宅の復旧よりお店の復旧を優先し、お店に電気がついたとき涙を流して喜んだということを聞き、お客さんをとても大切にしているのだなぁと思った。社会で働くのは利益を得るためと思っていたが、それだけでなく、人との御縁を大切にし、人に喜びを与えるためでもあると知った。

◆地震の話で24時間365日営業する使命感、営業できることへの感謝の気持ち、お客さんのためになりたいという熱意がその場にいるように伝わってきた。

◆普段は買う側だが、販売する側の心構えや気持ちを知った。私も将来誇りに思え一生懸命になれる仕事をしたいと思った。

生徒達は、普段何気なく入っているお店、手にしている製品の影に、多くの人の努力や熱い思いがあることに気づき、仕事の意義、将来のこと、様々なことに思いを至らせたようです。

私たちの学校の目標は、将来社会を支えるような女性を育てることです。しかし、こうした体験は、私たち学校の教員だけではさせてあげられません。忙しいお仕事の時間を割いて、お力をおかしくださる皆様に、心より感謝申し上げます。

(写真:お二人のお話のあと、これから授業を担当してくださる森永製菓の皆様のご紹介がありました。女性に人気の企業なので、生徒達は興味津々)