2010/6/17 木曜日

校外授業 3年生

昨日の続き。学年主任の田口からです。

6/2の中3の校外授業の催行地は東京ディズニーランド。「あらゆる人々に幸福を感じてもらえる場所」という創始者ウォルト・ディズニーの精神を受け継ぐテーマパークであり、子ども達の大好きな場所です。

ただし、今回はいつもと違って、「ゲスト」ではなく「キャスト」として視点を変え、普段気付かない分野を学び・体験することが目的です。3年の総合のテーマ『世界を知る』にもつながる『未知の社会・世界を知る』企画として立案したものです。

『ホスピタリティ=おもてなし』の気持ちで作り上げた場所で、子ども達が何を知り、どんな“気づき”があったのか、その活動の様子をご報告します。

広いパークですから、子ども達を見つけるのは困難かと思っていましたが、賑やかな楽しいパレードや、アトラクションの歓声、ポップコーンの甘い香りの誘惑にも負けず、ワークシートを片手にインタビューや、あまり中学生が訪れることのない施設を見学している姿を見ることができました。

◆なぜトイレがいつもピカピカなのか?→何分間隔で、どのように掃除しているのかをじっくり観察していました。(もちろん、迷惑をかけないように)
また、トイレでも夢の世界を表現するために、細かいところに工夫していることを発見したようです。

◆なぜ迷子になっても楽しいのか?→子ども達が迷子センターでインタビューを終えたところに、迷子の子が…。楽しそうにキャストの方と話している様子を見て、小さな子が不安な気持ちにならないように、常に話しかけ、優しく接していることを知りました。
また、「迷子シール」の活用の仕方も教えていただき、なぜ、すぐに保護者と連絡がとれるのか、その仕組みもわかったようです。
 
また、隣接しているベビーセンターも見学させていただき、清潔感あふれる、行き届いた設備にびっくり。「ママになったら、私達も絶対使わせてもらおうね!」という会話も聞こえてきました。

 ※ベビーセンターで、赤ちゃんをびっくりさせないよう、静かに足音にも注意しながら見学している子ども達の様子を見たキャストの方から話しかけられました。

「この場所はみんな母親になってから初めて知り、利用していただくところ。中学生が訪ねてくれるのは珍しい。その年齢で、このような設備もあるということを知り、関心を持ってくれることは、キャストとしてとても嬉しいことです。ぜひ、将来、利用していただきたい。」とのことでした。

その他、高齢者や障害をもつ方が、安心していかに楽しく過ごすことができるのか、その対応・設備を自分達の目で確かめ、調査したグループや、夢の国の裏側?を徹底的に解剖しようと走り回っていたグループもありました。

子ども達の感想の声を拾ってみました。

◇東京ディズニーランドのキャストの方々の接客のひとつひとつにホスピタリティの精神が見られました。キャストの方のお話を聞いていると、東京ディズニーランドに対する愛情がとても伝わってきました。

◇キャストの方のひとつひとつの行動に、ゲストのことを考えた理由がちゃんとあってすごかったです!

◇私達は、「楽しむ側」ではなく、「楽しませる側」を学習しました。東京ディズニーランドにはゲストを楽しませる様々な工夫がされていました。特にキャストの皆さんの対応はゲストのことを第一に考え、とても親切でした。今回の体験で分かったことは、『相手の立場で考える』ということで、これは日常生活でも大切なことで、これからも忘れずに過ごしていきたいと思います。

◇インタビューをとおして私達は多くのことを知りました。東京ディズニーランドにホスピタリティ精神をもつキャストの方がいることで、その場所に来るゲストも優しい気持になれると思います。

 ◇東京ディズニーランドは一日では知り尽くせませんでした。

 ◇ディズニーマジックはやっぱりスゴイと思いました。

 ◇絶対にキャストになります!  など

6/9にはクラスごとに、全グループの活動の様子を発表しました。どのグループもそれぞれたくさんの『気づき』があったようです。

クラス代表に選ばれたグループのプレゼンも6/23に予定しています。その様子は後日ご報告致します。

お忙しい中、ご協力いただきましたディズニーランドの皆様に感謝致しております。ありがとうございました。

写真はキャストの方に質問していたり、施設を見学している様子。

 

 

 *今朝の日経新聞東京版に、3年生の総合学習、岩塚製菓との企業コラボの記事が載っていました。