文化祭準備⑨(大切な伝達)
今週は生徒が文化祭準備で忙しいだろうと朝礼をHRに切り替えましたが、よく考えたら、閉会式まで出番がない!と後悔。大事な話は直接しておくべきでした。
そこで、水曜の朝、生徒に必ず伝えてくれるよう、各担任に託した話は、「文化祭の社会的責任」についてです。
文化祭は生徒、関係者だけでなく、外部の方にも学校が開かれる特別な日です。生徒が関わったことで、食中毒、展示物の落下による事故など、もしもそんなことが起きたら、その方へ大きな迷惑をかけることはもちろん、社会に与える影響も多大です。
今後、生徒達の楽しみにしている文化祭ができなくなるだけでなく、82年間卒業生が守ってきた学校そのものにも傷がついてしまいます。
今まで一度も起きたことがないことが、いつに増して安全管理を強めている今回初めて起きないとは限りません。教職員はもちろん、生徒も一人ひとりが当事者意識を持って安全管理にあたらなければなりません。
(教員には安全は自主性に優先する、担当と担当の間にすき間ができないよう、自分の持ち場以外もフォローして、もれた水を救う手が幾重にもなっているようにと話しました)
また、社会性を育てることを目標としている学校として、お客様に対する心遣いやマナーを忘れることのないようにとも伝えました。
生徒にとっては年に一回の文化祭、家族や友達も来るというはしゃいだ気持ちでつい気持ちがゆるみがちです。生徒一人ひとりは優しく親切ないい子なのですが、複数集まったり楽しいことがあったりすると回りが見えなくなることがあり、これが課題です。初めてお越しになる方もいらっしゃいます、慣れない校内で困っている方への心遣いも忘れないでほしいです。
そして、このことは保護者の皆様、卒業生にもお願いしたいことです。小さなお子さん、年配のお客様、様々な方が来校されます。狭い校内、品川ファミリーの皆さんはどうか回りの方々が気持ちよく安全に過ごされるよう道を譲ったり、声をかけて差し上げたりと、お心遣い、御協力をお願いします。
係の生徒が「先生、閉会式の挨拶お願いします」とやって来たので、「文化祭、始まる前に話したいことあったのよ」と言ったら、「HRで担任の先生が、『校長先生からのお話しです。』と言って『一人ひとりが安全管理をしなくちゃいけない、身だしなみをきちんとする、廊下で人を押しのけたり、ドアを先に入ったりしちゃいけない』とおっしゃってました。ちゃんと伝わってますから大丈夫です」ですって。