2014/12/25 木曜日

特別講座(ワンランクアップのための秋から数学学習法)

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 16:16:34

今学期行った特別講座の報告を担当の佐藤からご紹介します。

6年理系クラス向けに、名城大学 竹内英人先生をお招きして数学の特別授業をお願いしました。竹内先生は、理系クラスの多くの生徒達が利用している参考書や、教科書などを筆頭されている方です。その参考書を5年生のときから愛用している人も多く、生徒達はどんな先生なんだろうと楽しみにしてくれました。
 
子供達の授業に向かう姿勢は受験生そのもです。夏に身につけた受験の基礎学力を発展させたい人や苦手分野を克服したい人、受験問題とこれまでの問題のギャップに悩んでいる人など課題はさまざまですが、多くの疑問や課題をもって講義に望んでくれました。
 
竹内先生には、事前に子供達からの質問事項をお伝えしておいたところ、別解の多い問題や思考力を活用する問題、苦手な分野「場合の数・確率」と生徒達の要望をふまえて問題を選んでテストゼミ形式で解説してくれました。私自身も竹内先生の授業を直接聞いて、驚いたことがあります。難しい問題ではありませんが、ひとつの問題に対して別解を4パターンも解説くれたことです。それもなぜ、そのような発想に至ったのかを生徒の達の目線や学力にまで落としてくれて丁寧に解説してくれました。私自身が勉強になり、私の研修にもなったことは言うまでもありません。
 
竹内先生はたくさんのアドバイスをくれましたが、いくつかご紹介します。
①「まず問題を読んだらすぐに解答(答案)を書き始めないこと。
これまで私自身も講習などで伝えていることでしたが、大学の先生から仰っていただくと子供達は、ハッとしたように、竹内先生の言葉をひとつひとつメモしていました。
 
②「過去問題の問題を解くときにも、手が着かないのであれば、まずはベースをさぐることが大事なこと。」
それが載っているのが参考書です。そして「参考書からは解答だけでなくアドバイスや解法のまとめなど多くのことを学んでほしい」といっていました。参考書の価値はそこにあります。
経験から言える重みのある言葉でした。
 
③「数学用語を正しく覚えることが、解法パターンを覚える整理につながる」
先生の言葉にはひとつひとつに重みが有り、子供達は真剣そのものでした。
 
~授業後の感想を紹介します。~
遠いところからわざわざ私たちのために来てくださってありがとうございました。いつも50分間の授業だけでつらくなっていたのに90分間も耐えられるか不安でした。しかし、振り返ってみればあっという間で、まだ先生の講義をうけていたいと思っています。基本問題でも私が考えていなかった解法がでてくるたびに感動しました。
参考書を解いたりしていると、解法の第1文が分からないときがあります。そういうときは、頭の中に先生方の考え方があってそれを前提にし解いていると納得できました。
今日はその頭の中を見せてもらったと思います。とにかく数学が心から楽しいと思える瞬間でした。ありがとうございます。受験勉強がんばります。