デザイン思考 ネットリテラシー
試験一週間前になり、ノートを片手に通学してくる子が増えました。気をつけてくださいね。今日は英検もあり、一年の中でも勉強に集中する秋です。
土曜は保護者行事が重なります。午前中は説明会と5年生の保護者向けマクロビオティック食育講座、午後は4,5年生の保護者会がありました。
また台風が近づいています。火曜にはニュージーランドの姉妹校、セント・ドミニクス・カレッジのキャロル校長がいらっしゃいます。コルベ校の訪問のときも台風にあたってしまったので、それてくれるといいのですが。
さて、今週の総合学習で3年生はデザイン思考の授業をやっていました。今回は講堂で、主にネットリテラシーの話を聞きましたが、生徒達は各クラスを指導してくれている学生さんの話を熱心にメモを取りながら聞いていました。
ネットでの発信を通じてチャレンジし、仲間が広がったという方からは、以下のようなアドバイスがありました。
・曖昧な情報は疑おう(偽のアカウントで芸能人のプライベートブログを装っている事例などに生徒はびっくり)
・悪口は自分を傷つける(これはリアルでも同じですが、ネットは広がりが大きいので取り返しがつきません)
・正しい言葉遣いをする
・情報を管理する(制服や学校名はNGであることなど)
また、香港の民主化学生運動の取材から帰ってきたばかりという方からは、その最新情報や、なぜ自分がネットで意見を発信するようになったかという中高生の頃からの話がありました。
・15才で渡米、選挙に行かない層をネット活用で支持層として取り込んだオバマ選挙を目の当たりにした。
・Twitterで呼びかけた5人の仲間で活動を始め、今はFacebookの呼びかけで500人規模のイベントを開催するまでになり、ここ一ヶ月で57,1万のインプレッション数がある。
・学生100人と国会議員が話合うイベントを行うため、二ヶ月にわたって議員会館に通い、小泉さん、細野さんなど多くの議員の協力を得られた。やる前にあきらめてしまう人が多いが、高校生からの発信だからこそ大人は答えてくれる。今回の香港行きも、行きたいとTwitterで発信したら、乙武さんから一緒に行こうと誘いがあった。
・ネットで発信をすると、仲間が得られる一方で、不特定多数の人からの誹謗中傷を受けることがある。そのことも知っている必要がある。
インターネットの仕事をしている方からは、
インターネットで容易に検索できてしまうことが、想像力を伸ばすことの障害になる面もある。便利なツールには必ず、メリットとデメリットがあるからこそ、それを知ってバランスを取ることが大切という話がありました。
インターネットの世界は大人が習熟していて子供に教えられるというものではありません。こうして、生徒と年の近い学生さんから、今、まさに社会で起こっている問題、活用されている手法をリアルな事例で紹介してもらうことで、生徒達が賢くこの新しいツールを使いこなしてくれることを願っています。
香港の学生運動は、ただ文句をいうのではなく、「自分たち若者が香港の未来を作るからこそ民主主義にしたい」という提案型で、発信者はなんと17才の学生、50万人の人々が参加しているそうです。
ノーベル平和賞を受賞したマララさんも17才。
生徒達が大人になる時代は、生産年齢人口が2人に1人になる時代です。今週は生徒会選挙もありましたが、生徒達には本校の創立のときの女性たちのように、能動的に社会を支える人に育ってほしいと思っています。
*明日は吹奏楽部は品川区のティーンズコンサートに、バスケット部は新人戦に参加します。