2007/3/30 金曜日

中3修業式

カテゴリー: 行事 — 漆 @ 12:02:00

本日は修学旅行から帰ってきた中3の修業式でした。
中高一貫とはいえ中等部卒業の日でもあるので、卒業証書の授与、皆勤・精勤、東京都からいただく賞などの授与、そして退職教員の離任式がありました。

私からは、中高の節目にあたって「自分で選ぶ」というテーマでいくつかの話をしました。久しぶりの集会、しかも長時間起立のままでしたが、最後までしっかりとした態度でした。

この「自分で選ぶ」という言葉で思い出すことがあります。それは愛知万博の事務総長をなさった坂本春生さんから伺った話です。
坂本さんはお子さんを育てつつ通産省初の女性局長、西武デパートの副社長等のポストを歴任された正に本校のミッションにぴったりの方ですが、小さい頃、ひな祭りの前に「お雛様がほしい?」と聞かれ「ブランコがほしい」と答えそちらを選ばせてもらったそうです。
その時の経験が「自分で選択する」ということに繋がっていったという内容でした。
もう20年近く前に伺ったお話ですが、ずっと心に残っています。

もう一つ、私の好きな言葉があります。それは杉村春子の「女の一生」中のセリフです。細かい言い回しは忘れましたが、「誰の選んだ人生でない、自分で選んで歩きました道ですもの・・・」の後に「選んだ方がよかったんだと自分で思えるように自分でする」という内容の言葉が続いたと記憶していています。
実はこれ、大学生の時に芝居を見て次のセリフが浮かぶので、運命的な出会い!と思ったら、母曰く「保育園の時見せた」そうで、知らぬ間に自分の生き方としてすりこまれていたんです。(と書きながら、あらためて小さい頃の教育って大切と実感)

先日の高等部卒業式の日、多くの生徒に「品女でよかった」と言われましたが、そういえるのは誰より「自分の選んだ道」を「選んでよかった方の道」にすることができた生徒一人ひとりの心の持ち方と努力があったからだと感謝の言葉を返したい気持ちがしました。

中3も義務教育を終え、「高校生になる」という選択をしました。高校を卒業するとき、「この道を選んでよかった」と言えるような日々をこれから3年間おくってもらいたいと思います。
私たちもご家庭と一緒に後ろからそっとサポートしていきます。

*明日は、お昼はダンス部の送別会、卒業生もずっと練習に通ってきていて色々と出し物があるようです。
そして、15時からは毎年恒例、吹奏楽部の定期演奏会です。例年は3月21日(理事長の誕生日なんです)におこなっていましたが、今年は明日になりました。蒲田の大田区民ホール アプリコ大ホールで行います。