ニュージーランド修学旅行⑭朝の連絡
毎朝、日本人コーディネーターの人が生徒の出欠をとり様子をチェックしてくれます。
ステイ初日にしてすでにホームシックになって涙ぐんでいる子もいます。ホームステイは二人ずつが基本ですが、希望して一人でステイしている子もいて、心細いけど自分で選んだから今さら言えない・・・といった心境のようです。
中には今にも日本のお母さんに電話をかけたそうな子も・・・
ベテランコーディネーターが言うには、それが「一番悪い方法」だそうです。
外国で暮らすのですから環境が違うのは当たり前、言葉の行き違いももちろんあります。それを学びに来ているのに、日本へ電話をしたりすれば里心がついて甘えたくなり、ちょっとした違いがすべてマイナスに見えてくる。
日本の家族がそれを聞いて心配して、あれこれ家庭に電話をしたりすると「家族として迎えているのに・・・」とその後の人間関係がうまくいかなくなることもあるそうです。
大丈夫かなぁと思ってみていると、お互いの顔を見て励まし合い、下を向いていた子もなんとか笑顔が戻ってきました。
こういうとき、プラス思考の子供がいると全体の雰囲気がよくなるので助かります。
以前、海外研修でホストが初日に迎えにこない、日本の学校ほど親切にしてもらえないというようなことがあったとき、ある生徒のお母様のおっしゃった言葉が今も心に残っています。それは
「うちの子はマイナスをプラスに変えられる子だから大丈夫です」という言葉でした。
日本で私学に通わせてもらえるご家庭という世界的にもめぐまれた環境で育っている生徒達が「海外の他人の家庭で生活する」という経験を通して、この子のようなプラス思考と対応力を身につけてくれればと願っています。