2014/9/3 水曜日

縁と運をつなぐ方法

カテゴリー: その他,校長のオススメ — 漆 @ 14:00:07

今朝、玄関に立っていたら、夏休み中に学校の推薦で全国から高校生が集まるワークショップに参加した子が、報告とお礼を伝えに来ました。みんなにシェアできるよう校長日記用のレポートも書いてきたそうです。感心しました。

社会を見渡すと、一人ではとうてい実現できないような大きな夢を叶え、人の為になる仕事をしている人がいます。そうした人に共通することが4つあります。

1,今のリソースで考えない

2,頼む力を持っている

3,報告とお礼を欠かさない

4,次の人へ惜しげなくシェアする

今、自分にお金や能力といったリソースがなくてもあきらめず一歩を踏み出す。それが私利私欲でなく、広く世の中のためになることだと、必ず手伝ってくれる人がいます。

それを勇気を持って頼んでみる。

頼むコツは?と聞かれることがありますが、答えは

「頼むこと」です。

たいていの人は、頼むのは恥ずかしいと遠慮してその一歩が出ません。

本当にそれを実現したいという志があり、自分の心に照らして私利私欲からのものでなければ、勇気を出して頼んでみる。そこから道が拓けます。

その際、大切なのは、自力でできる限りのことはやっておくということです。「天は自ら助くる者を助く」とか「人事を尽くして天命を待つ」とかいう言葉がありますが、人間同士もおなじです。

私も生徒達に文化祭のことなどで頼み事をされることがありますが、その際、

なぜやりたいのか?

どこまで自分たちで工夫してやったのか?

を聞き、足りなければやり方をアドバイスします。すると、そこまでは面倒だと思ってあきらめるクラスもあり、できることをやりきって力の及ばないところを頼んでくるクラスもあります。そこで初めて力を貸すようにしています。

頼む力を発揮した後、継続して運を呼び込む人がいます。その共通点が、「3、報告とお礼」「4,シェア」です。

最近、軽井沢でインターナショナルスクールを開校した知人がいます。世界各国から生徒を呼び、経済的に恵まれない国の子供のためには奨学金を用意するという構想段階の話を聞いたとき、資金のあてもないのにそんな夢が叶うのだろうかと思いました。それが、数年間で、多くの人の力を集め、報告を欠かさずさらに協力者の輪を広げ、最終的に広く世の中にすばらしい教育をシェアできるような学校が誕生しました。

文化祭が近づき、社会とつながることを大事にしている本校では生徒達が多くの校外の方々に協力をお願いしていると思います。

本校の生徒は1と2までは出来る子が多いと思いますが、どうか3と4までを忘れずに、冒頭で紹介した生徒のように、この知人のように行動して、自分だけでなく、後輩へ、社会へと縁と運をつなげていってほしいです。