2013/6/1 土曜日

デザイン思考 ③

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 18:25:07

今日は自宅学習日。卒業生の同窓会「芳葉会」が行われました。

生徒会誌の続きです。

〈二学期 ビジネススクール〉

*ビジネスって何? 第二段階では実際に商品を作ることを学びます。 二学期第一回目の授業では日本教育大学院大学学長の熊平美香先生にビジネスについてお話していただき、実際に学校でビジネスをするならどうするか考え、班ごとに発表をしました。 次の授業では数名の生徒の具体例からビジネスのキーワードを確認しました。

*条件を確認し、テーマを探す 二学期は株式会社アイガーさんの冷凍デザート部とコラボレーションさせていただくことになりました。 アイガーさんは冷凍食品を取り扱う商社で「工場を持たないアイス屋」。

主な販売方法はネット通販のギフトで、ハーゲンダッツ等の商品を取り扱っていらっしゃいます。 また、三学期の修学旅行で滞在するニュージーランドから多く輸入しているというのも大きな特徴です。

五時間目の授業でアイガーさんの企業理念や会社の特徴を聞いた後はなんと、アイスの試食会!今回はアイガーさんのご厚意で、アイスだけにアイスブレイクと、アイスを食べさせていただきました。 もちろん、ただアイスを食べるだけではなくブレインストーミングをしながら楽しみました。 一学期に習得したデザイン思考で探しだし、新しいアイスを提案します。テーマは『アイス×〇〇=感動の方程式を解く』。 アイスと何かをかけあわせることで新しい価値を創造することが目標でした。 短い時間でもアイスのおかげか、たくさんの意見がでました。二〇一二年上半期のヒット商品(物だけではなくアーティスト等の流行も含む)からヒット商品とは何かを知ったり、一学期を思い出してただ儲けるのではなく社会のためになる商品を考えたりすることで、アイディアに磨きをかけていきました。

*中間発表

何度かのプレゼンテーションを重ね、ついにアイガーさんの前での中間発表。 アイガーさんの本社は京都なので、授業のためにわざわざ新幹線で来ていただいています。 各班限りある時間を使い作り上げたプレゼンテーションは、高い評価をいただくことができました。

またこの授業で今回は「ホーキーポーキーを使ったお歳暮ギフト」と、条件を知らされました。 ニュージーランドの特産品として有名な「ホーキーポーキー」ですが、日本でその名称を使う許可があるのはなんとアイガーさんだけ。

代表班は特別にアイガーさんからいただいた様々な種類のホーキーポーキーを試食して、さらに具体的な商品の提案に向けてプレゼンテーションを練り直しました。x

*最終プレゼンテーション

いよいよアイガーさんとの最終授業です。 テスト前にもかかわらず時間を惜しまなかった代表班の努力は報われました! 中にはこのまま商品化できるかもしれないと言っていただけた班もあり、プレゼンテーションは大成功だったと言えるでしょう。 特に、商品のキャッチコピーまで考えていた班が好評価だったように思えます。 ここからは代表班だった生徒へのインタビュー形式です。

質「代表班で大変だったことは?」 答「提案するアイスの軸を『サポート』に設定したのですが、『環境』や『デザイン』から『サポート』につながるようにするのが大変でした。台本やプレゼンテーションをわかりやすく、短くまとめるのも大変でした。」

質「やってみた感想を教えてください。」 答「企業の人の前でプレゼンテーションをするということを経験できるとても良い機会でした。お客さんに喜んでいただける商品を売り、なおかつ利益を出すことはとても大変だと知りました。とても楽しい経験でした!」

質「ソーシャル・ビジネス・プラットフォーム(ムハマド・ユヌス氏が提唱している、ソーシャルビジネスアイデアプレゼンテーションのイベント)の様子を教えてください。」 答「私たちも含む学生が企業の方々にプレゼンテーションを行いました。ソーシャルな面を考えて様々なことを実現したいと思っている学生さんのお話を聞くことで、私たちの考えにはなかったことを学ぶことができました。」

いかがでしたでしょうか?ところどころ難しく私自身もこの文章をまとめるために、振り返って調べなおした個所もあります。今回の企業コラボを通して、商品開発以上のことをたくさん勉強することができました。 いつか、私たち三年生が考えた商品が、あなたの家へお歳暮として送られてきた日には、商品開発の裏側を思い出してくださいね。