2012/12/13 木曜日

料理研究家・藤野真紀子先生の特別講座×クッキング部

カテゴリー: クラブ — 漆 @ 17:31:19

昨日は期末テストが終わり、帰りのHRのあとは子供達もテンション高め(これって、英語では逆の意味になるんですってね)

こういう日は調子に乗って帰りに道になにかあるといけないので、HRで各担任から服装や挨拶のマナー、お掃除など基本的なことをしっかり確認しました。(なのに飲み物を飲みながら玄関を出ようとして私にばったり。慌てて一気飲みしていました。それもどうなの?)

試験の手応えはいろいろ。廊下で、「私、生物ヤバイ」などと言っているのが聞こえたので、言葉遣いの注意がてら「その言葉、最近はすばらしいっていう意味で使うんでしょ」とイヤミを言うと、友達「そうです。○○さんはすばらしい成績なんです」、本人「いえ。崖っぷちという意味で使っています」などと言っています。

まあ、それでもこれだけ元気ならばいいでしょう。今年もあとわずか。みんな元気でスムーズに年を越してもらいたいです。

久しぶりの部活も楽しそうにやっていました。今日は先日行ったクッキング部の特別講座の紹介です。

COOKPADさんのご協力で料理研究家・藤野真紀子先生に味覚の授業をしていただきました。司会はクッキング部の生徒です。部長からは、「母が、藤野先生のお話を聞けることをうらやましがっていたので、私がしっかりきいて帰って伝えます」と挨拶が。
まず、先生からこの授業の趣旨と、味覚の種類、味覚は五感で感じるものであることなど、お話がありました。食べ物は身体を作り健康を支えるもの、それを選ぶのは自己責任、親のせいにできないというお言葉も。
 4つの味を試食します。藻塩、ライム、和三盆の金平糖、カカオ(砂糖の入っていないチョコがこんなに苦いとは!)
グミ、鼻をつまんで食べると何の味だか分かりません。手を離すと・・・ブドウです!ここで味覚に嗅覚が大きく関わっていることが分かります。
 にが~くなった口を癒やすケーキの登場です。タルト・フュルイ・ルージュ。自由が丘にあるパリセヴェイユの金子美明パティシエが作ってくださった赤いフルーツのタルトです。
 フルーツの酸味、カスタードの甘み、サブレの塩味、ナッツの苦み、ラズベリージャムのうまみ、今、学んだ味がすべて入っています。見て、嗅いで、食感を楽しんで、五感を使って味わいます。
この「味覚の授業」は、フランスでは、世界遺産ともなっている食文化を継承するため、16万人の子ども達が受けているそうです。
生徒から花束と今朝焼いたクッキーのプレゼント。COOKPADのレシピです。朝、7時から集まって作ったそうです。
藤野先生は「こういう手作りはとってもうれしいです!」と喜んでくださいました。私ももらいましたが、トッピングが香ばしくて本当においしかったです。
最後に、仕事をするために必要なことは、というお話がありました。「人に正確な知識と情報を伝えられること」「人を幸せにすること」の二つです。そのためには感性を磨くことが大切ということでした。そして、今日の経験を活かしてお家でお料理を作ってあげてくださいねというお言葉をいただきました。クッキング部ですから、大丈夫ですよね。

 

*藤野先生への生徒の感想

・今、世界中でジャンクフードを食べる習慣が広がっており、フランス料理のおいしさを継承する人が減ってしまうため行っている活動だと聞き、そんな授業があるのかと驚きました。

・私が一番びっくりしたのは、カカオの苦みです。あんなに苦いものは初めて食べました。「苦い」という味覚の本質を初めて知った気がします。

・もともと濃い味が好きで、そんなものを多く食べていたので、少しドキッとしました。ひょっとして味覚が壊れはじめていたら嫌だなぁと。家に帰って晩御飯を食べた時から気を付けています。

・味覚についての授業を受けたのは初めてでした。普段、あまり気にせず食事をしていますが「あ、これは○味だな」と考えながら食べてみると食事がより楽しくなるのではないだろうかと思いました。私は食べることが大嫌いでした。美味しいと感じても食が細く、もっと食べなさいと言われることが嫌だったからです。でも最近は違います。自分で作ることが多くなり、料理も食べることも好きになりました。

・これからも、バランス良く食事を提供してくれる母親に感謝しながら、健康的に楽しく生活を送ろうと思います。

・一番驚いたのは、味を感じる時、嗅覚がとても大事、ということです。「嗅」の字に「口」という字がついているのはそのためかな?と少し思いました。