2012/12/17 月曜日

ミサコ・ロックスさん講演

カテゴリー: 28プロジェクト:世界,卒業生 — 漆 @ 18:41:13
来年修学旅行に行く2年生向けに、単身アメリカに渡り、日本人唯一の漫画家として活躍しているミサコ・ロックスさんに講演をしていただきました。

ミサコさんは、生徒と同じ年頃のとき、映画『グーニーズ』を見て、マイケル・J・フォックスにあこがれ、手紙を出し、どうすればアメリカに行けるのか?と考え始めました。

そして、留学生派遣制度のある大学を目ざして勉強し、合格。渡米の夢を叶えました。しかし、そこはアジア人のほとんどいない地域。人種差別がありました。

そんな中ではどうしてもアジア人同士が固まりがち。でも、それではいけないと、どんどん積極的にアプローチし、多様な国の友達を作りました。

その後、大学に戻って就職活動をしているとき、ミュージカル「ライオンキング」を見て、また、「これを作りに留学したい!」となりました。でも、お金もないし、大学も卒業してしまうし・・・「そうだ!インターンで行こう!」と、ニューヨークのストリートシアターを見つけ、得意のプレゼンと執念でビザを取得し、渡米。

しかし、現実は厳しく、住む場所もなく、公園でゴミをあさるような日々も。アメリカは移民の多い国。皆同じ条件なのでなので、優しく手をさしのべる事はなく、競争の厳しい世界。自分の意見ははっきり言わないと生きていけない。

その後も精神的に参ってしまうようなことが沢山あり・・・・。

あるとき、図書館でアルバイトをしていたら、子供達が日本のアニメにとても興味を持っていることを知り、これだ!と。

これより落ちるところはないから、ここでもう一度頑張ろう!と、決め、漫画を書くことに。資料を作って出版社を回りましたが、もちろん、断られるばかり。でも、それをチャンスに「どこが悪いんですか?」とアドバイスをもらい、改善。

そして、とうとうコミックデビューを果たし、今は、図書館に入れられるような作品を書く作家になりました。

お話はフレンドリーで、ユーモラス、生徒達ものびのびと質問し、楽しんでいました。

苦しいときも、諦めず、チャレンジし続ければ夢は叶う。

よく「アメリカンドリーム」という言葉を聞きますが、まさにその象徴のようなお話でした。

本校の創立の理念「志願無倦」も同じですね。

ミサコさんを紹介してくれたのは、知人の校長なのですが、講演終了後にお話をしていたら、本校に来てくださったもう一つのきっかけは卒業生なのだそうです。

母校の大学で講演をしたら、そこに在学中の本校卒業生が待っていて「素晴らしいお話だったので後輩にも聞かせたい。是非、母校に来てください!」とお願いしてくれたそうなのです。

それが心に残っているとき、テレビでも本校を見て、ある学校で講演をした際、「品女でも話をしたい」と言ったら、たまたま校長が私の知り合いというご縁だったそうです。

私自身、勇気をもらうような講演でした。

生徒の感想です。
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私は小さい頃から夢や、やりたいことが全くありませんでした。趣味もあまりないので、関心をもつことも特になかったのです。
そんな私ですが、最近やりたいことを見つけることができました。今まで続けてきたことの延長として新たなことに挑戦しようかと考えています。
そんなことを考えていたとき、今日、ミサコさんのお話を聞くことができ、本当によかったです。やりたいことのために全力を尽くすことの大切さが少しわかった気がします。
言葉の一言一言が私の夢への後押しになりました。
精一杯頑張りたいと思います。ありがとうございました。
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*ミサコ・ロックスさんから御著書「親子で楽しむこども英語塾」「Detective Jermain 」をいただきました。
かわいらしいサインも書いていただきました。図書室に置いておきますので、見てみてください。

 

 

 

 

* 2年生が「和の授業」でお世話になっている津田恵子先生が明日、ラジオ番組に出演なさいます。

2年月18日(火)21:00~21:50 ニッポン放送1242AMラジオ AGES~エイジス