芸術鑑賞
今日は会議、着付けの授業、高等部の起業体験プレゼン・・・と、校内をクルクル回っていて、ようやく自分の机にたどり着きました。
先日、夏休みのクラシックコンサートの案内をしたら、去年より日程が生徒にとって参加しにくいのにもかかわらず、3倍近い申し込みがありました。
先日の芸術鑑賞が同じ東京交響楽団だったので、その影響を受けているのでしょう。
今年の芸術鑑賞は本校のオリジナル企画でクラシックコンサートでした。
芸術鑑賞は毎年一回、全校で出かける行事です。バレエ、ミュージカル、歌舞伎、芝居、オペラ(最近は高くてなかなか取れませんが)などを6年間でなるべくむらなく体験できるように企画しています。
ただ、その年のその時期によいものがあるかどうかには運があり、全校生徒と教員1400名近くが入れる劇場にも限りがあり、芸術的なサーカスや、ウイーン少年合唱団などに幅を広げて鑑賞したこともあります。
目的は若い感性のあるときに本物を見て、生徒の将来の生活を豊かにする教養の種をまくことです。
私は幼い頃、よく母にこうしたものを見せにつれていってもらっていました。
大人になったとき、ある演劇を見て、その台詞の中に自分が大切にしている価値観が込められていて、感動しました。帰宅して、興奮気味に、「運命の出会いだ!」と母に話すと、あっさり、
「あら、だって子供の頃、見せたもの」と言ったのです。
全く覚えていないのに、潜在意識に残っていたことに驚きました。
どの子にどの種がフィットするかわからないけれど、いつか花を咲かせるかもしれないたくさんの体験を在学中にさせてあげたい。いつもそんな思いでいます。
すばらしいコンサートにしてくださった関係者のみなさま、本当にありがとうございました。