2011/11/26 土曜日

第4学年PTA企画講演

カテゴリー: 保護者 — 漆 @ 17:35:41

4年生の保護者の皆さんの勉強会が行なわれました。資生堂の学術部長をなさっていた女性にお越しいただき、理系の進路のこと、アンチエイジングのことなどお話しいただきました。

質問がアンチエイジングに集中していたので、私が、冗談で「お嬢さんの話はいいの?」と聞いたら、「まず、自分のことをしっかりしないと」などと、おっしゃっていました。(さすが、自立した女性を育てる品女生の母!?)

学年主任の遠山から、他学年の保護者、生徒の皆さんのご参考になるよう前半の進路の話をご報告します。

◆講演者が理系を選択した理由は英語国語が嫌い、当時は文系女性は事務職しかなかったから理系を選択。

◆理系選択して仕事を始めてみると、まず日本語が大事。他人に理解できる様に報告書が書けなければならない。

◆紫外線防止効果の測定法、紫外線防御の研究、紫外線吸収剤の開発を研究した。国際会議で、専門用語の通訳は、通訳に頼ることはできない。しかも、意見を言わないと、合意したものとして、決まってしまうという体験があった。

◆「自ら考え、自らを表現し、自らを律する。」という品女の考えどおり。まずは自分の言いたいことをしっかり持つことは前提であり、日本語でも論理的に語ることができなければならないが、そのうえで英語が必要。

◆自分の好きな仕事をするのが一番良い。なぜか。手に職をということだけのために、薬学部などを目指す人が増えた。薬学部の定員も増えた。しかし、一時不足した薬学部出身者もいま過剰ぎみ。薬学部卒業には6年かかり、財政的な負担も大きいうえに、最近の卒業生の増加のため、就職先が多くないという現実がある。就職先として、化粧品会社も考える人が増えている。

◆「立場が人を作る」資生堂研究所所長になったときは、所長できるのと言われたが、チャレンジしてみることも重要。その立場に立つと、それなりの人に会い、いろいろなことを学ぶことができる。

◆ワークライフバランスで、家族生活、生涯学習、趣味の活動、社会貢献など充実できる生活を。仕事の基礎づくりの時代、育児と仕事の両立の時代、仕事優先時代があった。女性は職場で「権利と感謝」を意識することが大切。

++++++++

まだまだ刺激ある話はたくさんありましたが、この位にしておきます。講演者の長沼様はお孫さんがいらっしゃるとは思えない若さとバイタリティの持ち主でした。