2008/1/12 土曜日

教科イチ押し見学会⑨国際協力プラザ

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 0:03:40

英語科です。引率の梅田からの報告です。

597.jpg今年度、教科イチ押し施設見学会に新たに加わった「国際協力プラザ」は、ODA(政府開発援助)を始め、NGO、国際機関等の様々な国際協力に関する情報の広報センターです。この日は、国際協力に関心のある、中等部1~3年の生徒、約30名が訪問しました。

JICAのOBで、インド、フィジー、ミャンマー、ケニア、ナミビアでの在勤経験のある、吉田芳夫先生から、 「ODAとは何か?」「どうして援助をするのか?」「どんな援助をしているのか?」「JICAの役割とは?」「先進国と後進国の区分とは?」「日本もかつ ては世界銀行からお金を借りたことがある」など、国際協力に関するいろいろな話をしていただきました。

本校は世界各地から留学生を受け入れているので、生徒たちも世界の国々に対しての関心が高いようで、吉田先生からの質問に次々と答えていました。

また、ビデオを鑑賞し、バングラデシュに対する日本の有償資金協力によって、「ジャムナ多目的橋」が建設されたとい うことも学びました。このジャムナ多目的橋というのは、バングラデシュの国土を東西に分断する大河ジャムナ川に建設された橋で、車道、ガスパイプライン、 送電線、通信、鉄道が併設されています。それまで、この大河を渡る手段はフェリーしかなく、しかも何日もかかっていたのですが、この橋の完成により、横断 にかかる時間が15分程度と劇的に短縮され、東西の物流が活性化し、経済活動に大きな影響を与えている、ということでした。

最後に吉田先生が、「国際協力はよく、“人・もの・お金“と言われるけれども、私はそれは違うと思います。国際協力 は、貧しい国に、ものだけ、あるいはお金だけ与えればいいものでは決してなく、あくまでも“人”なんです。人が持っている技術や知識を伝え、教えることが 後進国の発展につながるのです。だから私は、国際協力は “人(もの・お金)”だと思います。」とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。