チャレンジ
土曜はうれしいお客様がいらっしゃいました。
卒業生が何人もお世話になっている企業の人事責任者の方(プレエントリー5万人という会社です)と、そこに昨年から勤務している卒業生です。(大阪から来てくれました)
この人事の方は、これまで750名の採用に関わり、そのすべての社員を覚えていらっしゃるそうです。大切な卒業生に、こういう上司との出会いがあることは本当にうれしいことです。
「最近は失敗を恐れる新入社員が増えているような気がする。何もしなければ失敗もしないので、チャレンジをしてほしい」とおっしゃっていました。
今、就活中でなかなか合格を得られず、悩んでいる卒業生もいると思います。就職した先輩達が口をそろえて言うのは、こんなことです。
「ただやみくもに受けてもだめ。中高時代を思い出して自分の軸を定め、それに照らし、なぜこの会社なのかという意志を持って受けたときに道は拓ける」
この日伺ったエピソードは、このチャレンジという点で参考になりそうですので、紹介します。
この卒業生は中高時代、「品女が好き」という思いで頑張れたので、会社選びの軸も「愛社精神を持てる会社」にしました。そして、説明会では、いつも若手の社員の表情を見ていました。
そして、ここしかない!と思い定めた会社の一次面接のとき、強い思いがあふれて泣いてしまい、落ちた!と思ったそうです。
しかし、どうしてもあきらめきれず、社員の方に質問できる催しに、「好きな会社なので、どうしても参加させてほしい」とお願いして、参加させていただきました。
そこで、この人事担当者の方をお見かけしました。彼女はその会社の説明会はすべて参加していて、毎回、毎回、会場が暗くなっても最後まで学生の質問に答えてくださるこの方を覚えていました。
そして、これが最後かもしれないという思いで「機会を与えていただきありがとうございました」と挨拶に行ったのです。
ただ心から感謝を伝えたいだけだったのですが、この方は、そのとき「この子は是非ほしい」と直感したそうです。
最終面接まで残る学生は能力に差はない。熱意の差があるのだそうです。
他にもこの方が採用に関わってくださった卒業生が2人いて、
「3人とも大学は違うのに、明るく前向きでチャレンジするところが共通。人格は中高時代に作られて、大学はそれに磨きをかけるところと感じる」とおっしゃっていました。
卒業生本人も「大切な友達も、自分の軸となる考え方も中高時代にできたと」と言っていました。
今年の説明会で私は、「三歳児神話と同じように、中高時代もあとでは取り戻せない大切な時期。私学中高一貫校の価値はプライスレス」という話をしているのですが、やはり間違いはなかったと感じました。
さて、今日、一緒に来られなかった卒業生から来たメールの冒頭にこんな言葉があったそうです。
「おはようございます。大阪は今日も雨です。ただ、一週間で一番好きな月曜日なので、楽しく過ごしたいと思います。」
この子は今、26歳です。
28プロジェクトは、「月曜の朝、ワクワクした気持ちで職場に向かえるような卒業生を育てたい」そんな思いでやってきたので、ジーンときてしまいました。
「志願無倦」 創立の精神です。
卒業生のみなさん、くじけそうになったら、品女DNAが流れていることを思い出してください。