2015/4/6 月曜日

特別講座(かざして募金)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 16:22:37

今日から新学期に向け教職員そろって準備を始めました。暖かく過ごしやすい時期になったというのに、私は風邪を引いてしまいました。このところ、週末出張が続いていたので、さすがに疲れたのかも。入学式までには治さなければ!

さて、特別講座の紹介です。インターアクト顧問の佐藤からの報告です。

インターアクト部特別講座「かざして募金」について報告します。
今年度4月に活動をスタートして延べ10回の話し合いを行ってきました。

この講座は、ソフトバンクさんがCSRとして、社会貢献活動の一部として開発したアプリ「かざして!募金」を社会に広め、日本での募金活動を手軽に広めたいという試みからスタートしました。

始めるに当たり大きな課題がすぐに見つかりました。
①アプリで募金ということで手軽さから相手の見えない不安
②携帯をかざすだけでできることからの金銭トラブル
③最後にアプリの認知

部員とソフトバンクさんとの間でもおおきな隔たりがあり、募金額の収益をあげるのか、アプリの認知度をめざすのかには目標の差だけでなく、運用の仕方でも意思の疎通ができないことが度々ありました。

~以下、実際に部員達が悩んだ事柄です。~
■実際に募金をもっとも多くしてくれている世代は統計では50代~60代。
しかし、その世代の方達にアプリをダウンロードしてまで募金するという行程に対する抵抗及び信頼性の問題。
■アプリを好んで使う世代は未成年を中心とした若い世代で募金に対して金銭的余裕がないことから目標をどちらに定めるのか、定めなければいけないのか、事情が定まらず意見が止まってしまったこと。
■日本動物園水族館協会に募金アプリでの募金収益に協力を要請しましたが、そこでも「行政」という大きな壁に直面し、それまでの意見がすべて無駄になってしまうなど、実社会における「大人の事情」という「大きな壁」が部員達を悩ませました。
■実際にソフトバンクさんが夏休み中に行った募金アプリのイベントでは、想像はしていましたが予想以上にアプリでの募金収益が上がらず、アプリを宣伝すれば、募金客が減り、募金宣伝すればアプリの宣伝はできないと本来の意図とはかけ離れた「本末転倒」な結果です。

二学期の活動はイベントの目標設定を見直すことから始まりました。
そこで、夏休み末から、度々話し合いを持ち、目標設定から見直すという検討会議を繰り返しました。
募金を集める側、募金をする側、ソフトバンク、最後に品女と4者のメリット全てを見直し、意見書を提出しても、課題が見つかり意見が通らないという現実にぶつかり、ときには、やめたくなったりモチベーションが落ちたりしました。
4年生が中心となって懸命に企画書を見直し、検討会議を繰り返し、年が明けてようやく募金を集める側、ソフトバンク、品女の方向性が一致した意見が定まり、早ければ、今年のGWには近隣の動物園または水族館で募金アプリを用いたイベントを計画できそうです。
1年を超える活動になっていますが、大きな壁にぶつかるなど、実際に「会社や社会」を動かすという難題にぶつかった部員達はこの活動で一回りも二回りも成長していると思います。
今年の夏には最終的な報告ができると思います。