2013/10/19 土曜日

お礼はして、しすぎることはない 2

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,その他,行事 — 漆 @ 19:53:46

今日から中間テスト。テキストやノートを片手に日頃のおしゃべりも少なめに登校してくる生徒達。昨日の自宅学習日はかなり集中して勉強したのではないでしょうか。(いつもこれくらいやってくれればと思っているおやごさんも多いことでしょう)

私は、昨日、朝はダイバーシティーの勉強会。今後、女性の活躍する社会の中で企業はどうしていったらいいかと具体的な話が出ました。組織や職種によっての違いも大きいので今はそれぞれに試行錯誤の日々ですが、生徒が社会に出ることはかなり日本は変わっているなと実感します。

そのあと、学校へ戻ってから午後は企業コラボでお世話になった会社、2社にご挨拶。コラボの後も何かにつけて応援していただき、ご縁のありがたさを改めて感じています。

それに関連して、一昨日の続きで在校生に伝えたいこと。卒業生も参考にして下さい。

文化祭で外部の方にお世話なったあるクラスの例です。

①訪問させていただいたり、お越しくださったりした方に、発表前に内容がこれでいいかを写真や原稿などで確認

②文化祭の招待チケットをお送りし、ご都合を伺い、当日はゲートでお迎え、係を決めてご案内

③見本や資料をお渡しして報告

④終了当日に、お礼の手紙

⑤後日、当日の写真や内容、結果など詳しいものを持って、訪問。

⑥クリスマスカード、年賀状などであらためてお礼と近況報告

在校生には担任からもHRで話しがあったと思います。朝礼で私からも直接お話ししたので、事後のお礼をしていないクラスはないと思いますが、このクラスと比べて「足りない」クラスはあるのではないでしょうか。

それに気づいたら今すぐに行動してください。そして、今後も継続を。

「お礼はして、しすぎることはない」のです。

私も生徒に紹介を頼まれるなどして、自分が関わったときは、生徒や担任と重なっても自分からもご報告をするようにしています。そして、今年、複数の方から、「生徒さんが社会人になる今後のために」と「足りない」部分のご指摘をいただきました。

実際、私への報告が足りないなと感じるクラスもありましたので、それはその場で伝えておくべきだったと反省しています。

私自身、大学を出てそのまま教員になったので、一般企業に就職した友人達や親のお店を継いだ友人たちに比べ、社会でのマナーに疎く、人に迷惑をかけたこと、恥ずかしい思いをしたことが沢山あります。

例えば、生徒への講演をお願いするのに、こちらの都合のいい日程を先に書いてしまったことがあります。頼み事なのに自分の都合を先に言うのは失礼なことと、間に入った方から教えていただきました。そのおかげですぐにお詫びができたので、その後もご縁が続いています。

ビジネスマナーを学ぶ教員研修をしたこともありました。そのとき、

「お願い事もお礼も、最上級の方法を提示するのが礼儀。ご挨拶に出向きますとつたえ、わざわざ来なくてもいいですよと方法を選ぶのは先方」と言われたことがありました。

「選ぶのは相手」

これを伺ったとき、はっとしました。自分だったらこの方がいいからきっと相手もそうだろうと勝手に相手の立場を考えるのも失礼なことなのです。

自分では気をつけているつもりでも、迷惑をかけてしまうこと、失礼をしてしまうことはあります。そういうことを何回も経験してきた私なので、生徒には卒業後社会に出たとき、同じ思いはさせたくない、という強い気持ちがあるのです。

仕事は一人ではできません。多くの方に助けられて広がっていくものです。礼儀を大切にし、周りの方に支えられ、将来人の役に立つ仕事をするような、品女生がそんな人に育ってくれることを願っています。

ご家庭でも、身近な人への挨拶など、小さなことからよい習慣が身につくようにこれを機会にお話し合いください。

*明日は午前中、本校が模擬試験会場になっているので、そこでお話をします。夕方からは「ニッポン未来会議」卒業生が来てくれるそうです。