2学年総合学習(着物文化の講演)
着付けの授業のご報告をしてきましたが、それに先駆けて行った着物文化の講演の様子を学年の大久保からご紹介します。
総合学習日に、津田恵子先生の「きもの」についての講演会がありました。
2年生の総合学習のテーマである「日本を知る」取り組みの第一歩です。
まず驚いたのは、津田先生の「浴衣を着たことがある人」「きものに興味がある人」という質問に、とても多くの生徒が手を挙げていたこと。津田先生曰く、この質問で手を挙げる生徒が、年々増えているそうです。
「きもの」文化が、見つめ直されているのかもしれません。続いて、実際の反物と帯を見せていただきました。
反物の長さに、生徒たちからは感嘆の声が上がります。昨年度の授業の様子をまとめたDVDの上映では、浴衣を纏い、普段より数倍しとやかな先輩の姿にうっとり。真剣に映像に見入っていました。
きものは、循環型でエコロジカルなきるものだ、と津田先生は仰います。 祖先から子孫へと受け継がれ、また、きもの自体が、布団やお手玉に姿を変え、最終的に土に還るまで再利用ができる。 更に、きものはひとたび身に纏うと、それだけでアイデンティティを表すことができるのだそうです。 海外では、きものを着ているというだけで、コミュニケーションが成り立つこともある、ということでした。来年のニュージーランドで、浴衣を纏う自分に思いをはせた生徒も多いのではないでしょうか。
365日、毎日きものを着ている、と仰る津田先生に、生徒たちは驚愕。 きものでの生活に興味津々の様子でした。
質疑応答でも、「毎日きものを着るのって、大変ではないですか?」「きものでどうやって自転車に乗るんですか?」などなど、様々な質問があがりました。 「きもの」を通して、日本の文化について、ひいては「世界」について、考えるきっかけになったようです。