中一の宿泊行事⑭
海草標本作りです。館山の海でとれた海草をピンセットで丁寧に紙に貼っていきます。この後、押し花にしてパウチしておくってくださるそうです。
担当したくださった女子学生の方が専門に研究している海草についてのお話しを伺いました。
世界で一番大きな海草は?(ジャイアントケルプ)海草は何種類くらいある?(約1400種)というクイズから始まって、つい語りたくなる小話まで。
お土産として売っている小さな「まりも」は手で転がして丸くしているので、仕事の甘いまりもはすぐほぐれるとか、海草で長い名前は「竜宮の乙女の元結いの切りはずし」。虫で面白い名前は「とげありとげなしとげとげ」(これ、どっちなんだ!という感じですよね、こんな名前になった理由を聞き、新種が発見されたときの分類方法を知りました。)
また、環境問題を考える視点からも今、海草は注目されているそうです。例えば、「植物は酸素を作り出してくれるが、ある程度成長すると二酸化炭素と酸素の量が均等になってしまう。その点、海草はほぼ一年で成長しきって枯れていくので陸の植物の2~3倍の効率で酸素を生み出してくれる」とか。
この学生さん、小さな頃から生物マニアだったそうで、まじめな話も面白い話も淡々とするんです。これがなんとも面白く、生徒にウケていました。
自分たちと年の近い大学生の話を聞き、生徒達は理系の研究というものがどう世の中に繋がっていくのか興味をもったようです。
(写真:向こうの正面にタオルを掛けたちょとおじさんぽい人が・・・。そう、この夢中になっている人は生徒ではなく教員です)