2011/10/14 金曜日

大隈塾・早稲田大学連携授業(先進理工学部)

カテゴリー: 卒業生,早稲田大学 — 漆 @ 19:08:00

今年も11月21日に早稲田大学大隈塾でお話します。
昨年同様、品女関係者の席を作ってくださるとのこと。さらに今年は他大学の学生でも品女卒であれば聴講させていただけることになりました。希望者は私に連絡してください。(つかまらないときは、氏名、卒業年度、所属大学・学部を伝言してください)
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◆講義名  大隈塾「21世紀日本の構想」※早稲田大学オープン教育センター主催
◆日  時 11月21日(月)
◆時  間 13:00~14:30
◆授業教室 早稲大学キャンパス内 14号館地下1階B101教室
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では、早稲田大学連携授業の様子を担当の乃込からご紹介します。

早稲田大学 先進理工学部 助教 古谷俊樹先生から応用化学とものづくり、応用生物化学とものづくり、進路についての授業をしていただきました。
講義内容は以下のような内容です。

Ⅰ 応用化学とものづくり
・身の回りのものは化学を応用してつくられたものばかりである
・すべては限られた数の元素から
・すべてのもの(生物を含む)100種の元素からなりたっている

(1)化学とは・・・物質を原子レベル、分子レベルで理解し、研究する学問
応用化学とは・・・化学を応用して世の中に役に立つ物をつくること
 
・物理化学・・・原子とは何か、分子とは何か
・有機化学・・・炭素を中心とする物質、反応について学ぶ
・無機化学・・・炭素以外を中心とする物質、反応について学ぶ

(2)応用化学科で学ぶこと

有機化学に近い分野・・・プラスチックの合成、医薬品の合成など
無機化学に近い分野・・・セラミックスの合成、金属化合物の合成、触媒化学など

Ⅱ 応用生物化学とものづくり
(1)生物化学とは・・・生物を分子レベルで理解し、研究する学問
応用生物化学とは・・・生物化学を応用して世の中に役に立つ物をつくること

①微生物と環境浄化
②微生物と発酵
③酵素とバイオ触媒
 
微生物は土の中に約1億種類、今までに知られている微生物は約1%
 
(2)微生物と環境浄化

微生物は生態系の分解者
微生物の分解者としての能力を積極的に利用→排水処理・バイオレメディエーション

(3)微生物と発酵
   
ある種の特殊な微生物は特定の代謝中間体、代謝産物を過剰に蓄積、生産
→この現象を物質の生産に利用したものが発酵
(4)酵素とバイオ触媒

反応物と複合体を形成することにより反応に必要なエネルギーを低下させる(触媒)
生体内では常温で速やかに反応が進行する

デンプン→マルトース→細胞成分、エネルギー
  アミラーゼ   様々な酵素

酵素をものづくりに利用→バイオ触媒
・常温・常圧で反応が進行
・有害な試薬を必要としない
・副生成物を生じない

すべてのものは100種の元素からなりたつ
→ただ形をかえて地球・宇宙を循環している

Ⅲ 進路

学部4年間 → 就職(いろいろな職種)
   ↓
修士課程2年間 → 就職(研究職)
   ↓
博士課程3年間 
博士号(研究をして論文を書いて高い評価を得ると授与される)
   ↓
研究者・教育者への道

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