2014/12/20 土曜日

⑪早稲田大学連携授業(文学部)

カテゴリー: 早稲田大学 — 漆 @ 16:30:55

早稲田大学連携授業の続き、担当の小池から報告です。

文学部 川島京子先生
「バレエと日本人」

文学部の川島京子先生から、「日本におけるバレエと世界各国のバレエの違い」や、「どうやって日本に根付いたか」というお話をしていただきました。
冒頭、先生からの「バレエを今まで習ったことがある、あるいは今も習っている人?」との問いに、半分くらいの生徒が手を上げていたこともあり、途中で流していただいた「ジゼル」などの映像にも多くの生徒が反応していました。
日本に初めてバレエを伝えたのは、ロシア革命から逃れてきたエリアナ・パヴロバという方で、日本に古くからあった芸事・お稽古事のシステムをバレエに取り入れ、多くの弟子から日本中にバレエが伝わっていったそうです。
国がバレエの素質のある少年少女をスカウトし、一流ダンサーの卵だけで構成されている国立アカデミーのあるロシア、中国などと違い、日本では習い事としてバレエが発展したため、誰でもバレエを習うことができ、踊れなくても小さいうちから発表会に出ることが出来ます。
それが一時期「日本のバレエの質を落としている」として批判されたこともあったそうですが、世界的に活躍する日本人ダンサーが多く出てきてからは、結局は伝統的な芸事システムが日本人には合っており、またこつこつ練習を積むことのできる日本人ならではの細かな演技や、揃った群舞などが非常に高く評価されているとのことでした。

先生は「舞踊学」という日本の大学の中では比較的珍しい学問を研究されていることに触れ、「早稲田で学べない学問はありません」との言葉に、生徒は興味深そうに聞き入っていました。学問の幅広さ、奥深さを少しでも感じることができたのではないかと思います。

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