2013/12/10 火曜日

早稲田大学連携授業(会計)

カテゴリー: お知らせ,早稲田大学 — 漆 @ 17:59:40

今日は日中、雷も聞こえるような大雨、そして、その後は晴れて暖かな日差し。不思議な天気でしたね。

早稲田大学連携授業のつづきです。会計学のお話です。

財務諸表という話で思い出したのは、この学校に赴任した頃、他校の校長先生からいただいたアドバイスです。

当時、私は改革に成功した他校を回って、いろいろと教えていただいていました。そのとき、大胆な決断で学校を大きく発展させたある校長先生から、

「僕も専門が国語ですが、あなたも会計を勉強して、帳簿が読めるようにしておいた方がいいですよ。」と言われました。私がきょとんとしていると、「帳簿が読めれば決断ができるからです」とおっしゃいました。(このとき三つのアドバイスをいただき、この宿題だけが未提出です)

生徒が将来のキャリアを考えるとき、お金の管理は夢を叶える手段でもあり、理系×マネジメントなど専門分野の知識とその他の力の組み合わせで仕事のチャンスも広がります。特に日本ではお金に関する教養を身につける場面が少ないので、生徒達には、起業体験などの場面を通して意識を高めていってほしいと思っています。(私のように苦手分野にならないように)

お金の流れをみることはその組織が何を大切にしているか、言っていることとやっていることが合っているかどうかを確認する指標にもなります。ちなみに、本校のHPに財務諸表が載っているの、ご存じでした?

では、担当の権藤からの報告です。

会計の初歩 早稲田大学商学部 渡邊直人先生

 渡邊先生からはまず、早稲田大学商学部の特徴についてお話をいただきました。

この学問分野は大学によっては、経済学部、経営学部、マーケティング学部などで構成されていますが、早稲田の商学部は比較的扱っている範囲が広く、自分のやりたい勉強の範囲に重なる可能性が高いとおっしゃっていました。

また会計のお話しでは、会計を行う目的は、基本的には2つの主要簿である損益計算書と貸借対照表を作ることにある、ということから始まりました。

損益計算書とは一定期間内のお金の動きについてまとめた表であり、貸借対照表は、ある一時点でのお金の状態(資産・負債・資本金)を示したものだということを教えていただきました。損益計算書はいわばビデオカメラでお金の動きを撮影し、貸借対照表は写真用カメラでお金の状態を撮影することだという例えを出されました。

それまでの説明であまりこの2つの財務諸表の働きがわかっていなかった生徒たちも、おぼろげながら違いがわかったようでした。また、文化祭の模擬店を例にして、そのお金の出入りや状態を、この2つの表を使うことによって正確に把握することができるという話をしていただいたとき、それまで文化祭の起業体験でやってきた会計処理が、会計の基本に則ったものだったのだと理解したようです。

本校の総合学習が、実際の社会の活動につながっているということ再認識した授業だったのではないでしょうか。

*卒業生向け、女子大生キャリア形成セミナーのお知らせです。

「キャリアを考えることは,人生を考えること」

日時:平成25年12月20日(金)~21日(土)

主催・場所:国立女性教育会館(NWEC) 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728

申込締切:12/14

詳細はHP⇒ http://www.nwec.jp/jp/program/invite/2013/page10i.html

 

« 前ページへ次ページへ »