日本語の授業にお邪魔しました。
留学生の5人は、週に数回、皆で日本語の授業を受けています。
どんな風に日々勉強に励んでいるのか(!)、その授業をちょっとのぞかせてもらいました。
東棟の2階にあるクロスカルチャールーム(これまでの留学生の足跡も残る、アットホームな明るい教室です)に集まった4人。←この日はエイプリルさんがお休みでした。残念。
まずはグリーティングから始まります。
先生からの指示で、ひとりずつ、この間の連休をホストファミリーとどう過ごしたかを話してくれました。ちょっと遠出をした、とか、ホストファミリーの田舎へ一緒に帰省した、とか、おいしいものをいっぱい食べた、とか。
とても楽しい話の中から、先生が、大事な言葉を抜き出します。
そこから派生して、じゃあこの言葉は?これは知ってる?知っておいたほうがいいよー、と、話と言葉は膨らんでいく一方。
つまり、テキストからではなく日常生活の中から、より生活に密着した、『使える日本語』を学んでいくのです。
それは、生徒たちにとってみれば、日々のコミュニケーションをよりスムーズにするためには必要不可欠な知識です。たとえば、「おなかの調子が悪い時、痛くなったときに欲しいのは『胃腸薬』、頭が痛い時は『頭痛薬』」「『嫌い』なものでも『苦手』と言ったほうが良い場合もあるよね」など、生活に役立つものばかり。
彼女たちも、一生懸命覚えようとしていました。
そして、テキストから基本的なことも学びます。
電車に乗る時の、時刻表の見方・切符の買い方・時間の表し方。
街の名前や、時間による挨拶の変化。正しい日本語の使い方、です。
相手に正しく、自分のことを伝えるために、おろそかにしてはいけない、基本事項を学びます。
私たちには普通のことでも、難しいことはたくさんあるのかもしれません。日本語は難しいです。一緒に学びながら、とても勉強になりました。
そして何より、驚いたのは。
理解の早さと、呑み込みの良さ。そして、覚えよう、日本語を学ぼう、という意欲です。
みな日本語はかなりの理解力を持っています。
それに加えて、もっともっと、と学んでいくその姿勢。
明るく楽しく、前向きに、そして意欲的に学んでいる彼女たちの雰囲気を、どこまでお伝えできているか分かりませんが、見ている私が誇らしくなってしまうくらい、充実した時間だったと思います。
一時間のうちに学んだことは、量も多く内容も濃かったはずです。
一生懸命なまなざしで、先生の言葉に耳を傾ける彼女たちを見ているうちに、
一緒になって、一生懸命に、『日本語』を学んでいる自分がいました。
これからも、ときどきお邪魔して、彼女たちと一緒に『日本語』を学んでいきたいと思います。
留学生担当 村田