⑬大学出張授業報告【立教大学 現代心理学部】
担当の有田から報告です。
心理学の授業では、立教大学の嘉瀬貴祥先生より「人はなぜストレスを感じるのか」というテーマで講義していただきました。ストレスを感じると免疫系や心臓に影響を及ぼすということ、またどのようにしてストレス反応が生じるのかということを詳しくお話していただき、生徒たちは自分にとっても身近なストレスについて興味深く耳を傾けていました。
ストレス・コーピング=ストレスの対処には発散型や向き合い型があり、その人に合う方法で対処することが必要だと学びました。また、講義の最後にはSOCという健康生成論の中心となる概念についてお話していただきました。自分が生きている世界は筋道が通っているという感覚のことであり、日本語では首尾一貫感覚と訳すそうです。SOCが高い人は先が見通せるためストレスにもうまく対処でき、SOCを高めるためには様々な課題に対して目標・目的意識をもって取り組むことが大切だと教えていただきました。
普段の生活でもストレスを感じることはあるので、今回の講義はとても勉強になりました。生徒たちもストレスとの向き合い方に関心をもったようで、講義の最後には「嘉瀬先生はこの勉強を始めてからストレス対処がうまくなったと感じますか?」と質問していました。感想からは心理学に興味をもった生徒が多くいることを実感しました。今後の生活に役立てるとともに、これからの進路選択の参考にしてほしいと思います。