2018/10/29 月曜日

20181027留学成果発表会

カテゴリー: 未分類 — 国際交流 @ 16:58:04

10月27日に留学成果発表会が行われました。

まず始めに、本校に在籍する留学生による日本語のスピーチ発表が

ありました。

スリランカからの留学生、ラクシャーヌさんは母国の話、自分の通っている

スリランカの学校の紹介をしてくれました。

スリランカの地形や自然、産業について、詳しくわかりやすい描写で、

聴いていて気持ち良くなるほどの流暢な日本語でした。

テレビのキャスターかアナウンサーの方がナレーションをしているかの

ようなきれいな発音で、日本に来てまだ2ヶ月とはとても思えませんでした。

本校での学校生活は忙しいけれど面白く、教員も学生も友好的であること、

弓道部での活動や、ホストファミリーといろいろな場所に出かけたことも

話してくれました。

ホストファミリーとの生活から与えられる影響が自分にとって一番大きく、

日本のライフスタイルを学ぶことができているそうです。

最後の「日本とスリランカの友情の架け橋になるために最善を尽くしたい」

という言葉が頼もしく、志の高さが感じられました。

フィンランドからの留学生、ヤネッテさんは去年から在籍しており、

何度か日本語でのスピーチをしているため、今回は「日本にきて驚いたこと」

というテーマでスピーチをしてくれました。

日本はまず第一に人が多く、東京には故郷の国の40倍の人口がいること。

日本に来て最初にパチンコやスロットの店の大きな音に驚いたこと。

日本の食べ物では、鰻、お好み焼き、ラーメン、お寿司など、お気に入りの

食べ物がたくさんできたそうです。

日本の未来型で機能的なトイレや、コンビニ・自動販売機の多さ、

電車が正確な時間に来ることにも驚いたそうです。

私達日本人が普段何も感じずに生活を送っていることの中にも、

留学生の眼から見ると不思議に感じることが多くあるんだなと、

新鮮な気持ちでスピーチを聴きました。

テーマを絞ることで内容がよくまとまっていて、考えさせられるところもある

面白いスピーチでした。

スイスからの留学生、ジョディさんは、スイスと日本のライフスタイルの違いに

ついて話してくれました。

「よろしくお願いします」「皆さん、スイスとはどんな国だと思いますか?」と、

聴いている人と自然にコミュ二ケーションをとりながら

スピーチが始まり会場は和やかな空気になりました。

ジョディさんが通っているスイスの学校は多国籍で、

スイスの周囲のいろいろな国から生徒が来ているそうです。

スライドの写真に映っていたジョディさんの友達にも、オーストラリア、

イタリア、マケドニア、ロシアから来た子がいました。

5人は本当に仲が良さそうで、楽しそうな雰囲気で笑っていて、

今、その友達もジョディさんと同じように留学をしており、

イギリスやドイツで勉強をしているそうです。

世界にはいろいろな文化があること、別の国の文化を理解することが大事、

と話すジョディさんの言葉には実感が込もっていました。

「世界を一つにつなぐ」という最後のまとめの言葉が印象的でした。

 

次に英語発表の部です。

オーストラリア夏季留学した2人の生徒の発表からスタートしました。

2人はクイーンズランドにあるIGGS(イプスウィッチ・ガールズ・

グラマー・スクール)に留学しました。

IGGSには宿舎があり、80人が共同生活を送っています。

一人目の生徒は、この留学をきっかけにさらに英語の勉強を

頑張りたいことを話してくれました。

二人目の生徒によると、宿舎の学生は建物ごとに色が

決まっていて、運動や音楽をする時には色別対抗で生徒たちが競うことも

あるそうです。二人とも学校でできた友達との出会いから、人のあたたかさや

友達の大切さを学んだようです。

 

次に、ニュージーランドに冬季留学した生徒の発表がありました。

クライストチャーチにあるエーボンサイド・ガールズ・スクールに

留学しました。ホストファミリーからクライストチャーチで起こった

地震について聞き、町にまだ地震の爪痕が残っているのを確認しました。

留学で学んだことは「様々なことに積極的に参加する」ということ。

英語圏でない留学生もいる中で、学んだのは言語だけでなく表情や

行動などの非言語情報も重要だと学ぶことができたのも、

留学の魅力の1つですね。

 

最後はトビタテ!留学JAPANを利用して留学した2人はその内容の

ユニークさに注目が集まります。

LGBTQについて調査した生徒は、現地でLGBTQについて様々な

シチュエーションで解決策を考えるタスクを行ったり、現地校の先生に

インタビューしたりした内容を発表しました。性別・人種・出身国に

とらわれずに、一人一人が尊重されることの素晴らしさを学んだようで、

多くの発見と刺激を感じられたことが伝わって来ました。

本場のボイストレーニングを受けることを目的として留学した生徒は、

「音楽に国境はない。音楽の力を使って人をつなげる」をテーマにしました。

彼女はリトルトーキョーでボランティアをした時に様々な人と

触れ合うことができ、そこで様々な人々が自分の歌を聞いて足を止め、

手を叩き、一緒に楽しんでいるのを見ました。

その時に自分が目標として掲げて来た「音楽の力を使って人をつなげる」

ことを肌で実感したとのことでした。

ホームステイではなくドミトリー(寮)で過ごした経験も、「同じ家の全員が、

見知らぬ土地に一人で自分のスキルアップのために

頑張っていると思うと、お互いに高め合うことができた」と語っていました。

側に知っている人やホストファミリーがいなくても、このように前向きに

考え、他者との共通点を見つけ、自分を鼓舞できることが留学する

心の在り方としてとても素晴らしいことだと思いました。

考え方一つで心を強く持つことができるということを、

来場者に伝えてくれました。

 

今回の留学成果発表会は聞きに来ている生徒の数も多く、留学への意識の

高まりを感じました。

発表者の生徒たちも、強い目的意識を持ち、それを現地で達成しようと

努力してきたことがひしひしと伝わってくるスピーチでした。

実際の経験に基づく発表だからこそ、どの発表にも説得力がありました。

 

今回の発表会を見に来てくださったご家族の皆様、

ホストファミリーのみなさま、留学団体の方々、

その他関係者のみなさま、どうもありがとうございました。