2011/6/3 金曜日

留学生の現状

カテゴリー: 2011年度,本校にいる留学生たち — 国際交流 @ 10:47:40

新年度が始まり、新しい4年生と本校在学留学生の交流が始まっている、そんなご報告を出来る時期のはずですが…

現在本校には留学生が1人もいません。

これは、留学生の受入れが始まって以来初めてのことです。
理由は皆さんご承知の通り震災の影響です。
あの日、留学生は早めに学校を出ており東京駅近辺で地震にあいました。
言葉の壁のせいで状況がよく理解できない中、とても怖かったことと思います。
そこから2名(ヴィオラ:ドイツ出身、ジェイド:ニュージーランド出身)は徒歩で学校へ戻り校内で1夜を明かし、1名(マノン:フランス出身)は通りすがりの方にお世話になって、とある企業内で保護して頂き、翌朝留学団体へたどり着きました。残る1名はたまたま欠席でホストファミリー宅に滞在していました。

そして、そこから3日以内に1名を除く全員が本国へ緊急帰国してしまいました。
本人たちはそれぞれに「もっと日本にいたい。せめて友人に別れを言いたい。」と言っていたのですが、本国からの強制送還チャーター便が手配され、また本国家族の心配もあり、本当にあっという間の帰国でした。
学校も落ち着かない状況の中対応に追われ別れを惜しむ暇もなく、各国の強い帰国勧告にさびしい思いをしていました。

その後、彼女達からお礼の品や手紙が届きました。
一部ご紹介します。

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こんにちわ!
私は元気です、ありがとう。・・先生は元気ですか?
4年生の子とちょっと話して、学校がまだありませんと習いました。
地震とても残念ですね。
(中略)
私もとても寂しいです...皆がいませんから、本当に心配です。
日本に帰りたいです!!

気を付けて下さい。
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私たちも彼女達と再会出来る日がくるのを願っています。
また、このことで本当に交流の機会が断たれることのないよう、現在は9月からの新たな留学生受入れに向けて準備中です。

国際交流担当: 大西