★読書週間⑥★
読書週間、いよいよ最終日です。
やはり1週間だけというのはちょっと寂しいですね。
6冊借りられるけど、1日1冊のペースだと1回しか図書室に来られないですし。
(借りなくてもいいので)図書室に来てくださいね!
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今日紹介するのは、
◆[777/M]『あやつられ文楽鑑賞』三浦しをん:著 ポプラ社◆ です。
三浦しをんさんといえば、『風が強く吹いている』『まほろ駅前多田便利軒』(ともに[913.6/M])などで著名な直木賞作家さんですが、おもしろいエッセイを書くことでも有名。
その中でもこの本はちょっと異色です。ふつうエッセイは[914]ですが、これは7類(芸術・美術)の本。
[777]は「人形劇」の番号です。
文楽(ぶんらく)とはもともと「文楽座」の略ですが、今では一般に日本の伝統芸能である人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)を指す言葉になっています。なんでも明治末期に、文楽座が唯一の人形浄瑠璃専門劇場となったから、とのこと。
さて、ここまで読んで「なんとも堅い本だなぁ」と思った人。
この本は全然堅くない。それもこれも興味の無い人にもわかりやすいように、いかに作者が文楽にのめりこんでいったか、を伝えているから。
特に文楽鑑賞中、トンチンカンな言動をする登場人物に「そりゃないよ!」とつっこむあたり、笑ってしまいます。
この本を読み終わるころには「文楽おもしろいかも。観てみたいかも。」と思っていました。
ちなみに、三浦しをんさんは
◆[913.6/M]『仏果を得ず』 双葉社◆
という本で、文楽の若手太夫を主人公にした小説も書いています。文楽は研修生として入門しても、力があればスターになれる、実力主義の世界。高校の芸術鑑賞で文楽に出会って文楽の世界に飛び込むことになった主人公は、さてどのような修行をするのか。
う~ん、これもおもしろかった。
「日本を知る」をテーマに様々な日本文化/文芸に親しんでいる皆さん。
こんな伝統文芸もあるのですよ。
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読書週間中のベストリーダー等統計は、次回のYOMOCAで紹介します。
図書室の掲示物には実名が載っていますから、気になる方はぜひ図書室へ。
お待ちしています。
図書室 斉藤