2018年12月27日

教科イチオシ「浅草寺に触れる」

Filed under: 百代の過客 — 仙田 @ 11:16 AM

12月19日(水)、教科イチオシ見学会の講師として、4年生と共に浅草寺に行きました。

当日は、都営浅草線浅草駅に集合。駅を上がった所にある駒形堂から説明を始めました。駒形堂は、浅草寺の観音様が隅田川で漁師の網から引き揚げられた浅草寺のルーツとなる場所であるため、ここから始めたかったのです。吾妻橋の袂まで歩き、古い地下鉄の入口からスカイツリーを望みました。

 

雷門前に移り、歌川広重が描いた名所江戸百景の雷門の浮世絵を比べてみました。浮世絵では提灯の文字が「雷門」では無いことに気づかせ、雷門が百年近く建てられていなかったことを説明しました。そして、仲見世を通って本堂へ。お詣りした後はおみくじを引く生徒の姿が多かったです。但し、浅草寺のおみくじは「凶」のでる確率が3割と高く、「凶」を引いてしまった生徒も見受けられました。

 

 

そして、五重塔の下の寺務所において、今回浅草寺伝法院をご案内してくれる塩入亮乗先生と合流しました。塩入先生の説明で、五重塔の1階の部分に祀られている多くのご位牌、当時境内に掲げられていた絵馬を展示する絵馬堂、小堀遠州の作庭とされる伝法院庭園を見学しました。普段は入ることのできない場所に触れることができ、日本の伝統文化について今一度理解する機会になったと思います。

外国人客で賑わう浅草寺ですが、その歴史や境内の史跡を知る人は少ない状況です。東京オリンピック・パラリンピックを控え、インバウンドが増加する中、生徒達には外国の人達に浅草寺を紹介できるようになって貰いたいと感じました。